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ATHLETES TALK

Vol.072017.07.18

トライアスリート

Luis Knabl

ルイス・クナバル

トライアスロンには主に2つの距離カテゴリーが存在する。ひとつはハワイ・コナで行われるアイアンマンを頂点とする超ロングディスタンス。もうひとつはスタンダード・ディスタンスと呼ばれ、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmで合計タイムを争う。別名オリンピック・ディスタンス。五輪種目として採用されており、男子の世界戦であれば2時間以内で雌雄が決するショート・ディスタンスだ。水・陸の両方で求められる圧倒的なスピード、頭蓋の芯に響くのは、110分間決して途切れることのない荒い息使い。弱冠25歳のルイスは、オーストリア代表として東京五輪への出場を目指す若きトライアスリートだ。

トライアスロンとは、ライフスタイル

ある1日のタイムスケジュールはこうだ。6時、起床。朝食後に5~7kmほどプールで泳ぐ。帰宅して2度目の朝食を摂る。栄養補給もトレーニングのうち。そしてラン。その後には必ずストレッチを行う。ランチの後は1~2時間の昼寝。リカバリーさせることが何にも増してのトレーニングになるからだ。起床後にはバイクトライアル。そのあとにも必ずストレッチを行い、夕食が終わるのは7~8時。さらに週の半分は夜の筋力トレーニングも行う。週あたりのトレーニング時間は40時間超。
だからこそ、「トライアスロンは単なるスポーツ、単なるトレーニングではなく、ライフスタイルそのものなんです。トライアスリートとしての自分がいて、そのことを中心に日々が成り立っています。強く、速い選手になるには24時間のなかでトレーニングを優先させるのはもちろん、食生活やリカバリーにも気をつけなければなりません。真のトライアスリートとなるためには、気持ちも生活もトライアスロンにコミットしないといけませんから」

「リカバリー」が鍵を握る

限られた時間を有効に使うために、ルイスが今もっとも意識しているのはリカバリーだと言う。そのためにもコンプレッションウェアは欠かせない。運動時にとどまらず、ハードなラントレーニングの後にはロングタイツを着用する。欧州でも数年前からコンプレッションウェアでのリカバリーが広まった。
「例えばリカバリー時間を4時間から3時間に短縮できたとすると、次のトレーニングを1時間繰り上げてスタートできます。あるいはトレーニングをもう1ラウンド追加できたり。選手としてステップアップするためのキーポイントです」
ロングタイツで重要視するのは着心地。コンプレッションが強すぎるものではなく、ソフトで肌なじみがいいことが条件。それであればランニング中の腿上げがさまたげられることもない。
「C3fitを気に入っている点がまさにそこで、ヨーロッパの仲間にも個人的に薦めています。柔らかく快適なのに、必要な着圧はしっかりと感じられるんですよ。東京五輪への出場、メダル獲得に向けた道のりを助けてくれると実感しています」

それはとても美しいスポーツ

スイム、バイク、ランともに好きであり、だからこそトライアスロンに生活をささげているが、最も得意とするのはスイム。3種目のなかで最初にこなす種目となり、ここで5位以内につけるのがルイスの作戦。
「視界にライバルが入ってこない先頭をきって泳ぐ時間は力を与えてくれるんです。自分はできる、自分は強い、とね。反面、弱点にフォーカスすればランでしょうか。でも、これはむしろポテンシャルだと考えています。3種目の複合競技であるということは難しさでもありますが、なんと言うか……だからこそ、トライアスロンは美しい。他のスポーツと違って3つの種目を鍛えなくてはならないので、朝ヘトヘトになるまで泳いだとしても、ちょっとしたリカバリーのあとにさらに100kmのトレーニングライド、ということはざら。けれども見方を変えれば、今日は泳ぎたくないなという日は気の向くままに走るだけでもいい。繰り返しになりますが、生き方そのものがトライアスロンに染まるんです。可能性は無限大。そこに他のスポーツにはない、ならではの美しさを感じています」

Profile

ルイス・クナバル(Luis Knabl)

1992年、オーストリア・インスブルックのスポーツ一家に生まれる。幼少時よりアルペンスキーなど多くのスポーツに親しみ、8歳のころ参加したトライアスロンで複合種目の魅力に目覚める。オーストラリアのトライアスロン・ナショナルチャンピオン。2017年のITUワールドトライアスロンシリーズ ランキング30位(エリート男子。2017年7月25日時点)

ルイス・クナバル

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