Journal.01

2-METER DOME

PRODUCT
SPECIFICATIONS

HEIGHT
211cm
WIDE
394cm×394cm
CAPACITY
8 people
POLE
12 poles
2-METER DOME

南極地域、ヒマラヤ山脈
極限地域のベースキャンプ

およそ直径4mで11.6㎡という大きな床面積を誇る2-METER DOME。大人8名を収容可能であり、
ベースキャンプとして申し分ないサイズとなっている。
また2m超という高さも併せ持ち、実際に設営した際はその迫力に圧倒される。
そんな2-METER DOMEについて紹介しよう。

DETAIL 01.

DETAIL 01.

ルーフ天頂部分に設置された天窓は、メッシュインナーとの2重構造になっておりベンチレーションや煙突穴として機能する。また、ストラップが配されており、ランタンを吊るすことをも可能だ。

DETAIL 02.

DETAIL 02.

広いテントの室内には、メッシュポケットが壁面に配されている。長期間の設営を見越しているからこそ、容量の大きさだけではなく、細かな部分にも快適性を求めた設計となっている。

DETAIL 03.

DETAIL 03.

ジオデシックデザインのドーム部分には、ベンチレーションが装備されている。昼夜で寒暖差のある環境下でも、結露を抑え、快適なテント環境を提供してくれる。

ABOUT

2-METER DOME

高い耐久性と快適性を併せ持つ
アイコニックな大型ドームテント

─もしあなたが山の中で長期間滞在するのなら、これは夢のようなテントだ─
 最高峰エベレストを有する地球上で最も標高の高い地域であるヒマラヤ山脈をはじめ、数々の秘境へ挑戦するロッククライマー、セダー・ライト氏にこう言わしめる2-METER DOME。THE NORTH FACEのラインナップの中でも、リアルアスリートたちに向けて開発された最先端のテクノロジーを搭載したSUMMITシリーズから展開されている大型テントだ。セダー・ライト氏いわく、2ヶ月のヒマラヤ生活において、そのテントの室内はまるでリビングでありながら、ベッドルーム、キッチン、アートスタジオとしても機能していたのである。彼だけではなく、南極大陸などの極限地域で活動するアスリート・観測隊がファーストチョイスに挙げる高い品質のテント。そんなTHE NORTH FACEを代表する2-METER DOMEについて紹介しよう。
 まずは、モデル名にもなっているドーム状のシルエットについて言及したい。正面にブランドロゴが鎮座する球体シルエットは、モンゴルの遊牧民たちが暮らすゲルを想起させる。また、ボディ全体に合計12本のポールが外側へテンションをかけるように配されており、いくつもの三角形を描きながら球体を形成している。これはテンセグリティ理論とジオデシック構造を掛け合わせたもので、これにより圧力に対して強い抵抗力が生まれているのだ。そのため、雪原での猛吹雪や山間部での突風にも耐えうる強度を実現している。
 このふたつの物理学を採用したテントの系譜は、1975年に発売されたTHE NORTH FACE初のドーム型テントOval Intention(オーバル・インテンション)まで遡る。当時は高い強度と広いフロア面積が提供する快適性に多くのキャンパーたちがトリコになり、他のアウトドアメーカーにも大きな影響を与えた。その強度は、風速60m/sの猛吹雪の中で、ほかのテントが吹き飛ばされる中でOval Intentionのみが吹き飛ばされずに残っていたという逸話が残るほど。その後もVE-24、North Starといったテンセグリティ理論・ジオデシック構造を取り入れたドーム型テントをリリースし、ジオデシックテントシリーズはTHE NORTH FACEのアイコニックな存在に。今回紹介している2-METER DOMEも、それらの遺伝子を引き継いだモデルなのである。
 続いて紹介したいのは、一目見ただけでもその迫力が伝わる大きな2-METER DOMEのシルエット。テント高211cmという天高な室内設計は、成人男性が立って歩けるほど。また、前後に設置されたドアを開けると広がるフロア面積にも注目したい。およそ直径4mで11.6㎡というたっぷりとした設計となっており、成人男性8名が横になれるという、THE NORTH FACEから発売されているテントの中でも最大面積だ。ほかにも2-METER DOMEのボディに採用されている、生地素材についてもご紹介。耐久性の高いナイロン生地のフライシートとキャノピーには耐水圧1500mmのPUコーティング、耐久性の高いナイロンタフタ生地のフロアシートには耐水圧10000mmのPUコーディングを施している。この広いフロア面積と防水・透湿性の高い生地使いが、冒頭でのセダー・ライト氏の言葉通り、まさにリビングルームのような快適性を提供してくれる。この快適性を最大限に享受しているのが、南極大陸やヒマラヤで活動する観測隊や極限地域でベースキャンプを張るアスリートたちだ。限られたスペースの中で長期間の滞在が強いられる彼らにとって、これほどまでにまるで自宅にいるような快適さと安心感を与えてくれるテントは他に見当たらないのだ。
 THE NORTH FACEのテントを象徴するカラーリングを身にまとった2-METER DOME。そのボディには、吹雪にも負けない耐久性と長期間滞在でも窮屈に感じない室内空間という、アスリートや観測隊が最高のパフォーマンスを出すための条件が揃っていた。

GEODESIC TENTS
ARCHIVES

YEAR_1975~

PRODUCT_Oval Intention

Oval Intention

YEAR_1978~

PRODUCT_VE-24

VE-24

YEAR_1981~

PRODUCT_North Star

North Star

THE NORTH FACEの本国、アメリカで発行されていたカタログから、ジオデシックテントシリーズの貴重なアーカイブを特別に公開しよう。1976年に初登場したOval Intention(オーバル・インテンション)を皮切りに、1978年にお目見えしたVE-24(ブイイー・24)、1981年に発表されたNorth Star(ノース・スター)。その秀逸なデザイン性は、40年経つ現在も色褪せることはない。

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