CANTERBURY OUR TEAM FIELD

ラグビーでつながる社会

JRFUが行うイベント「Canterbury Rugby Little Playfield」に富山県小矢部市の認定こども園「大谷こども園」が参加。幼児がラグビーに触れる機会を提供する本イベントの模様をお届けします。
JRFUが行うイベント「Canterbury Rugby Little Playfield」に富山県小矢部市の認定こども園「大谷こども園」が参加。幼児がラグビーに触れる機会を提供する本イベントの模様をお届けします。

次世代イベント「Canterbury Rugby Little Playfield」とは?

日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が主催する「Canterbury Rugby Little Playfield(カンタベリーラグビーリトルプレイフィールド)」。JRFUスタッフが、幼稚園や保育園を訪問し、園児と遊びを通してラグビーに触れられる機会を提供することで、幼児やご家族、実施園関係者のラグビーへの興味関心を高めようというイベントです。カンタベリーはこのイベントの趣旨に賛同し、協賛しています。

第3回は、富山県小矢部市の認定こども園「大谷こども園」が参加しました。好天に恵まれ、広々とした園庭で年長児35名が元気いっぱいラグビーを楽しみました。当日のレポートをお届けします。

イベント開始!

ラグビー日本代表ジャージーの研究開発拠点「ゴールドウインテック・ラボ」がある富山県小矢部市。会場となった大谷こども園は、小矢部市の大谷学校区の4保育所を統合し2020年にできた新しいこども園です。開催されたのは、ラグビー日本代表の試合の余韻が残る時期。北陸は秋から冬にかけてどんよりとした天気の日が増えますが、この日は爽やかな晴天! 絶好のイベント日和となりました。

園の先生たちの計らいで、事前に「Canterbury Rugby Little Playfield」の動画を見ていたという園児たち。イベントが始まる前から、園庭の隅に用意された多くのラグビーボールを見て「ラグビーボールだ!」と興味津々です。

まずは講師を務めるJRFUの向井陽さんが登場。園児たちと元気に挨拶を交わします。

レンジー登場!

このイベントには、JRFUのマスコットであるレンジーも応援に駆けつけてくれました。でも園庭には見当たりません。あれ? どこにいるのかな?

向井さんの呼びかけで、みんなでレンジーを呼びます。せーの、「レンジー!」。

すると、園庭に置かれたトラックの中からレンジーが登場! 白い髪の方は親の「レン」、赤い髪が子の「ジー」。大興奮の園児たち。「レンジー! レンジー!」とレンジーコールが沸き起こりました。

レンジーが園庭の中央へ。近くから見ると大きいね。

ここで「今からみんなには日本代表になってもらいます」と向井さん。レンジーから園児たちに、ラグビー日本代表モデルのユニフォームが手渡されます。これでみんな、日本代表の仲間入り!

まずは、ウォーミングアップ

その次はウォーミングアップです。左右に動いたり、手足を動かしながらジャンプをしたり。「トンパンパン、トンパンパン」。リズムに合わせて手足を動かすのが意外に難しい!? レンジーも大きな体でジャンプを頑張ります。

ラグビーボールを使って遊びます!

続いて、いよいよラグビーボールを使います。向井さんとジャンケンポン。負けた子からラグビーボールをもらいに行きます。

ラグビーボールを手にすると、園児たちはさらにワクワクした表情。

向井さんのお手本のもと、ボールをバウンドさせたり、上に投げてキャッチしたり。向井さんは軽々とやってみせますが、楕円形のボールはあちこちに跳ねるので難しい! 「ボールがにげる~」。転がっていくボールを園児たちは笑顔で追いかけます。

次は、ボールを転がして、身体のいろいろな場所で止めます。ここでも思わぬ方向に転がっていくラグビーボールを、「お尻!」や「足!」の向井さんの掛け声に合わせて止めます。

「お腹」の次は「背中」。最後は「おでこ!」。――みんな止めるのが上手!

ここで園児たち頑張ったレンジーは退場です。「バイバーイ!」と全員でお見送り。一緒に遊んでくれてありがとう! 

ラグビーボールを使って「 だるまさんがころんだ」をしました!

本格的なプログラムは実はここから。最初は「だるまさんがころんだ」です。一列に並んでスタート。

向井さんが投げ上げたボールが宙に浮いている間は動いてOK、ボールをキャッチしたらストップ! 向井さんのフェイントも見極めつつ、前に進みます。

「ストップ」の声のあとに動いてしまったら、スタートラインからやり直し。

ゴールラインについたら「トライ!」。何度もトライに成功する子もいました。

突破おにで「トライ」を体験しました!

そして「突破オニ」。ラグビーボールを抱えてスタートしたら、オニ役の向井さんに捕まらないように走り抜けなくていけません。

ゴールラインに到達できたら、ここでも「トライ!」。「とつげき、ゴー!」。威勢の良い掛け声で気合を入れます。コートの中を縦横無尽に走り、ギリギリ突破する子も! 鬼ごっこ感覚で楽しむ中に、ラグビーのトライやボールを持って走る要素が盛り込まれています。

慣れてきたら、先生たちも中に入ってオニの数が増えました。子どもたちは歓声をあげながらオニから逃げ、前進し、「トライ」を目指します。

プログラム終了

あっという間にプログラムが終了。向井さんからの「楽しかった?」の問いに「楽しかったー!」と園児たち。「みんな、人の良いところを見つけるのが上手だね。転んでも頑張って素晴らしい!」と向井さん。

園児を代表して4人の子が前に出て挨拶。向井さんに「教えてくれてありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えました。

一生懸命取り組んでくれた園児たちには、これからもラグビーを触れてほしいという想いを込めてカンタベリーからミニラグビーボールのプレゼント。「にじいろだー」と喜ぶ子こどもたち。

「めっちゃ、ありがとう!」とニコニコした顔で、子どもたちからお礼の言葉をもらいました。

最後まで子どもたちの笑顔に包まれ、第3回も無事に終了しました。

インタビュー

今回のイベントに協力してくださった小矢部市教育委員会文化スポーツ課主任の武内勇一さん、大谷こども園の園長先生、そしてカンタベリーの石塚正行さんにCanterbury Rugby Little Playfieldについてお話を伺いました。

小矢部市教育委員会文化スポーツ課主任の武内勇一さん

小矢部市教育委員会文化スポーツ課

課長・高田泰成さん(右)、主任・武内勇一さん(左)(インタビューは武内さん)

―――Canterbury Rugby Little Playfieldを受けた経緯、イベントへの期待について教えてください。

「今回、ラグビーの日本代表ジャージーの開発拠点(ゴールドウインテック・ラボ)が小矢部市にあるというご縁で、ラグビー協会さんからお話をいただきました。小矢部市で子どもたちがラグビーに触れる機会はあまりないんです。貴重な機会ですし、ラグビーに触れることで、運動が好きな子どもが少しでも増えてほしいなと思い、ぜひ一緒にやりましょう、と。子どもたちも嬉しそうでしたね」

――始まる前から、子どもたちが楽しみにしている雰囲気が伝わってきました。

「ちょうど先日、ラグビー日本代表の試合もありましたし、園庭に入ってきたときから、子どもたちからも『あ、ラグビーボールだ!』という声が出ていました。夏は暑かったですが気候も涼しくなってきたところですし、今日は天候にも恵まれて、いろいろなタイミングも良かったですね」

――実際に、イベントでの子どもたちの様子を見ていかがでしたか。

「子どもたちが楽しめるプログラムなのが良いですね。実際のラグビーボールを使って、楽しく体を動かすことができる。今回のように、ラグビーのユニフォームを着たり、ラグビーボールに触れるという機会はなかなかないので、貴重な経験ができたと思います。何より、子どもたちが笑顔で楽しそうなのが一番かなと。見ていると、やらされているのではなく、子どもたちが自らやりたい、とボールを持って動いているのがわかる。楽しみながら意欲的に体を動かしているなと。終盤には『まだまだやりたい!』という声も出ていました」

――今後の子どもたちへのスポーツの普及など、取り組みについて教えてください。

「小矢部市はホッケーが盛んで、普及にも力を入れています。小矢部市は人口が減少していますが、幼少のころからさまざまなスポーツに触れて、豊かな生活、健康につながればいいなと。子どもたちにはこれからも多くのスポーツに触れてもらって、好きなことを見つけてほしいと思います」

大谷こども園 園長・横川里美さん

―――Canterbury Rugby Little Playfieldの話を受けての印象、イベントへの期待はいかがでしたか?

「今回、このようなイベントに参加させていただけることになって、子どもたちと一緒に楽しみにしていました。ラグビーのことを知らない子どもたちもいたのですが、動画を見せたら『やってみたい』と。『レモンの形をしたボールだ』と話す子もいました(笑)。レンジーも、事前に写真を見せていたので、実際に会えて喜んでいましたね。幼少期にこのようにいろいろなスポーツに触れることはとても大事だなとあらためて実感しています」

――子どもたちの様子をご覧になって、印象に残ったことは?

「ほとんどの子が、ラグビーボールに触れたのも初めてだったと思います。みんなラグビーを楽しんでいましたし、ユニフォームを着られたことをとても喜んでいましたね。ラグビーボールを使って、いろいろな遊び方があるんだなと、私たちも学ばせていただきました。子どもたちも楽しそうでしたし、私たちもとても勉強になったイベントでした」

――園長先生ご自身のラグビーにまつわる思い出はありますか?

「4年前、にわかファンでしたけど、ラグビー日本代表の試合はテレビで見ていて、ベスト8になったときは感動しました。日本代表のユニフォームをゴールドウインさんで作られているというのも知って、小矢部にはそういう会社があるんだよ、という話を園でもしていました」


――子どもたちが笑顔で楽しんでいる姿が可愛らしかったです。あらためて、今日のイベントの振り返りと、今後に期待することを教えてください。

「子どもたちから『めっちゃ嬉しい』『楽しい』という声がたくさん出ていました。最後に4名の園児が代表で挨拶をしましたが、『教えてくれてありがとう』と自分たちの言葉で言ってくれましたね。その言葉に私も感動しました。貴重な経験をさせていただきました。子どもたちには、もっともっといろいろなスポーツを経験して欲しいし、このような機会を通して、ラグビーも含め、スポーツが好きな子が増えるといいなと思います」

カンタベリー事業部長・日本代表ジャージー開発総責任者・石塚正行さん

――今回が3回目のCanterbury Rugby Little Playfieldですが、開催への思いを訊かせてください。

「1回目の開催場所、横浜はラグビーが盛んな地域でしたが、ラグビーの普及も合わせてやっていこうと、2回目は高知県で開催しました。今回の小矢部市は、ラグビー日本代表ジャージーの開発拠点。言ってみれば日本代表ジャージーは、“メイドイン小矢部”なので、ぜひその地でこのイベントができたらいいなと思っていました」

――イベントを振り返っていかがですか?

「子どもたちがずっと笑顔で可愛いらしかったですね。(JRFU)向井(陽)さんの楽しい進行のおかげで、素晴らしいイベントになったと思います。全国各地でラグビーのスクールはありますが、そういう場所はもともと興味がある人が参加しますよね。今回は保育園での開催なので、ラグビーに興味がある子ばかりではない。むしろ、ラグビーボールにまったく触ったことがないという子も多かったと思います。まっさらな状態から、遊びを通じて、ラグビーボールに触れてもらい、ラグビーに興味を持ってもらう――それがすごく良いなと思いました。今日も、向井さんが教えるプログラムの中にルールがありましたよね。遊びを通してルールも学べるのが、ラグビーが教育的スポーツであるゆえんだなと感じました。イベントとしてもとても素敵なものになったと思います」

――カンタベリーブランドとしてのCanterbury Rugby Little Playfieldへの思いをお願いします。

「子どもたちがサッカーボールや野球ボールに触れて遊ぶように、ラグビーボールと出あって遊んで欲しい。そこから、子どもたちも親御さんもラグビーに興味を持ってもらえたらいいなと思います。Canterbury Rugby Little Playfieldは、今後もラグビーが盛んではない地域を含め、なるべく多く開催したいですね。子どもたちが遊びを通してラグビーボールに触ることでラグビーに興味を持ってもらえたら嬉しいですし、ラグビーを通じていろいろなことを学んでほしいですね」

今回が3回目の開催となったcanterbury Rugby Little Playfield。今後も、このイベントを通して、ラグビーを楽しみつつ認知を広げていけるよう、開催していきます。カンタベリーとしても、この活動を応援し、その模様を随時お届けしていきます。

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