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        1882年の誕生以来、
        バレエダンサーたちの激しい動きを
        サポートしてきたDANSKIN。
        その矜持は、今もブランドの
        妥協なきものづくりを支えています。
        そんなDANSKINのアンバサダーを務める
        菅野茉里奈さんは、16歳で単身ロシアへ渡り、
        アカデミー卒業後はオーストリア、
        そして現在はドイツを拠点に活躍する
        バレエダンサー。
        写真家・井上ユミコさんが捉えた
        表現者としての姿と、
        シンプルな5つの質問を通じて、
        自分の“今”を楽しみ、成長を続ける
        菅野さんの等身大の魅力を解剖します。

        -菅野さんの「リアルクローゼット」について教えてください。

        いろんなスタイルの服を着るのが好きで、スカートもパンツも穿くし、奇抜な色を取り入れたり、ワイドなボーイッシュコーデの時もあります。劇場やコンサートへ行く時はドレスアップすることも。なので私のリアルクローゼットは服でいっぱい(笑)。でも、最近は減らすようにしていて、好きなブランドの服に絞って買ったり、着ない服はドネーションに出しています。

        -レオタードは何枚持っていますか?

        レオタードは気分を上げてくれる大事な相棒なので、元々たくさん持っていたんですけど、今では100枚以上持っているかも。そんなにいっぱいあるのに、1枚1枚デザインや素材や色も違うし、その日の気分や体調によって選びたいから捨てられないんですよね。20年以上前のスクール時代のレオタードもいまだに着ることがあるんですよ。

        -オフの日は何をしていますか?

        最近は1人で過ごす時間が多いかな。以前は、誰かと何かをしていないと不安だったけれど、自分を見つめることができるようになってからは自分と対話する時間に幸せを感じます。あとは、観劇やコンサートへ行ったり、スパで贅沢することも。スパはひとり時間、ひとり空間に浸れるのが楽しくて(笑)。最近の密かな楽しみです。

        -練習やトレーニングの頻度はどのぐらいですか?

        朝は必ずピラティスマシンでエクササイズしながら、身体の状態をチェック。この時、今日どんなトレーニングをいつやるか考えて、練習やレッスンの合間に必要なトレーニングを行います。トレーニングがちょっと足りないかなという時はランニングをしたり、旅行先では山登りっぽいハードなハイキングを楽しむこともあります。

        -どんな食事をしていますか?

        基本は、「食べたいものを我慢せずに」という考え方。その方がストレスもないし体調もいいんです。ただ、ドイツはベジタリアン、ヴィーガンの意識も高いので、自然とプラントベースの食事になることも多いですね。そこに豆腐や肉料理をプラスしてタンパク質を摂って……という風に、バランスよく食べるようにしています。でも、甘いものも大好き。特に向こうのケーキって気持ちいいぐらい大きくて、平らげた時の満足感がたまらないんです(笑)。

        あとは朝食に甘いものを必ず食べています。これは私の定番! どんなに忙しくても、少し早く起きて自分で豆を挽いて、エスプレッソマシンでカプチーノを作って、甘いものと一緒に食べて……というルーティーンは必ず行っています。1日のスイッチを入れるために、私にとって欠かせない時間です。

        菅野茉里奈 / Marina Kanno

        ベルリン国立バレエ団デミソリスト
        神奈川県出身。 4歳より江ノ島でバレエを始める。 12歳から木村公香に師事。16歳でワガノワバレエアカデミーに留学。2005年にワガノワバレエアカデミーを卒業後、ウィーン国立バレエ団に入団。2007年には、ベルリン国立バレエ団に移籍し、2010年からはデミソリストを勤める。3年前に身体のメン テナンスの為にはじめたピラティスでは、インストラクターの資格も保有する

        Credit

        Ballet dancer : Marina Kanno
        Photographer : Yumiko Inoue
        Hair & Makeup: Hironori Ishida