NTTテクノクロス株式会社と東レ株式会社と株式会社ゴールドウインは、3社連携の「暑さ対策プロジェクト」として、心拍数と衣服内の温湿度を計測できるセンサーと専用ウェアを組み合わせ、暑熱環境下における体調不良の予兆を検知する「暑さ対策用サービス」を2020年8月に提供開始予定です。Goldwinでは専用ウエア「C3fit IN-pulse(インパルス)」をリニューアルし販売いたします。本サービスは暑熱環境下での運動や作業を含む活動中の体調管理ツールとして、高齢者から子供まで幅広い世代にご活用いただけます。
日本電信電話株式会社(以下、NTT)と東レが共同開発した機能性素材「hitoe®」は、2014年の上市以来、スポーツ市場や作業者見守り、医療などの分野へと事業展開を進めております。この間、多くのお客様より、近年の温暖化による暑さ対策として、炎天下や空調が届かない環境で活動する人の身体負担を把握したいとの要望をいただいておりました。またウィズコロナという新しい生活様式の中では夏でもマスクを着用する機会が増加するため、夏場の体調管理の重要性は益々高くなっています。一方暑さへの慣れには個人差があるため、気温などの環境管理のみでは不十分で、体調や活動量などを含めた個人ごとの身体負担を把握する技術が求めらます。
このような中、NTTテクノクロスは従来のトランスミッターで計測可能であった心拍数と加速度に加え温湿度を計測できる新型センサーと暑さによる体調不良を検知するアプリケーションを、東レとゴールドウインが機能性素材「hitoe®」を搭載した専用ウェアを開発し、3社連携により「着る暑さ対策」を新たに実現しました。
■特徴
(1) シャツ型センサー初の商用化 温湿度と心拍数などを同時計測可能
心拍数と衣服内の温度・湿度を同時計測できるシャツ型センサーを初めて商用化しました。NTTデバイスイノベーションセンタで開発したウェアラブル生体・環境センサー技術を活用し、心拍数と衣服内の温度・湿度のほか活動量、歩数・姿勢を、約12グラムの小型センサー「TX02」で高精度に計測します。
(2) 激しい運動や作業にも対応した専用ウェア
データを計測するための専用ウェアは、肌への密着性が高く、運動中でも安定して高い精度でデータを取得できるhitoe®を活用しています。東レ製のシャツ型とベルト型、ゴールドウイン製の「C3fit IN-pulse(インパルス)」シリーズとしてノースリーブ型をラインアップとして用意しました。専用ウェアの上からの通常の衣服を着用可能で、着用者は普段通りに活動できます。
(3) 暑さによる体調不良の予兆を検知
NTTテクノクロスが開発した専用アプリケーション「hitoe®暑さ対策アプリ」を活用することで、計測された体調の変化や温度や湿度による熱ストレス、運動負荷などのデータから体調不良の予兆をシャツ型センサーの着用者に通知します。また、活動しながらスマートフォンなどでデータをチェックすることで、休憩タイミングの目安にもなり、早期対策につなげることが可能です。
※hitoe®暑さ対策アプリは Android 専用アプリケーションです。
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