3D Box Baffle
ダウンジャケットの内側に隙間なく並ぶ立方体=3Dボックスが身体のラインに密着し、極限までコールドスポットを減らしながら少ないダウン量で保温性を高める。そんな高度なベネフィットを実現させている新たなバッフル構造「3D Box Baffle」とは。そのメカニズムを解説しながら、これまでのダウンウエアとの違いや新たなアドバンテージを様々な角度から紐解いていく。
Feature
縫い目のアレンジで
バッフルの立体感をキープ
バッフルとは、ダウンを封入する内側のスペースを部屋のように仕切り、羽毛の移動や片寄りを防いでアウター全体の保温性を均一に保つための構造。それをゴールドウインが独自の開発によって進化させたのがボックス状の「3D Box Baffle」だ。従来型と最も異なる点はバッフルとバッフルの境目に施したタックやプリーツ。その特徴的なディテールが生地そのものに適度な“遊び”をもたらすことで、着用時にダウンそのものが押し潰されることなく立体感をキープできる仕組みになっている。
身体に隙間なくフィットし、
冷気の侵入を軽減
3D Box Baffleを採用する最も大きなメリットは“コールドスポット”を効果的に減らせる点。一般のダウンジャケットは身体の動きにバッフルが十分に追従しきれず、どうしてもステッチ付近のダウンが押し潰されて少なからず冷気の侵入を許してしまう傾向にある。対して3D Box Baffleはバッフル個々が独立してふわりとした状態を維持できるので、生地が自在に変形しながら肌面に隙間なくフィット。それによってコールドスポットの減少と保温力のさらなる向上を実現。3D Box Baffleの保温率はノーマルステッチのバッフルと比べて7%高まる。そんなエビデンスも保温性テストによって実証されている。
より少ないダウン量で
効率的に保温性を向上
アウターの防寒性を高めるためのキーポイントは、外気をいかに遮断して生地と肌の間に“デッドエア”を作れるか。3D Box Baffleは前述のようにバッフルを特殊なタック縫いやプリーツ縫いによって立体的にフォルミングする構造のため、より少ないダウン封入量で膨らみを維持させながらデッドエアスペースを拡大することができ、ひいてはそれをダウンジャケットそのものの軽量化と自然環境への負担軽減にも繋げている。ゴールドウインでは今季、3D Box Baffleをライフスタイル向けのアイテムからエクスペディション仕様のスキーウェアまでカテゴリーの枠を超えて様々なダウンジャケットに投影。今後もそのテクノロジーをダウンウエア開発の軸に据えていく。
Products
WINDSTOPPER BY GORE-TEX LABS Down Parka
表地には、防風性と透湿性をハイレベルで備えたGORE‑TEX WINDSTOPPER PRODUCTSを使用。フルシームシーリング加工とはっ水加工を施し、多少の雨や雪なら対応できます。ダウンは、環境への負荷に配慮したリサイクルダウンを採用。さらに、遠赤外線効果で自然な暖かさが持続する光電子加工も施しています。 3D BOX BUFFLEはを、背中心とフードに採用しています。 より保温性を高めるため、首まわりにはダウンチューブを、フロントファスナー部はダブルフラップに加え、内側にダウンチューブ型のインナーフラップを配置しました。 冬期のテント泊などでシェルの上に重ねられるよう、やや大きめのシルエットに設計。シンプルなデザインの中に、さまざまな機能が詰まったアイテムです。
WINDSTOPPER BY GORE-TEX LABS Down Parka
GM23311 / ¥121,000(税込)
GORE-TEX 900FP Down Jacket
Goldwinがスキーウエアで培った高い機能性を、都市でのスタイルになじむミニマルデザインに落とし込んだダウンジャケット。
表地は、防水透湿性に優れたGORE-TEX PRODUCTSの2層構造で、75デニールの程よいハリ感とやや光沢のある風合いが特長の生地を採用。フルシーム仕様やフロントの止水ファスナーで、防水性を高めています。裏地には非常に軽くて強度も備えた素材、パーテックス カンタムを使用。滑りがよく、快適な着心地を実現しています。中に封入しているのは、かさ高性と保温性を両立させた高品質な900フィルパワーのグレーグースダウン。高度な洗浄技術によりダウン本来の機能を引き出しているCLEANDOWNです。
3D BOX BUFFLEは裏身頃に採用しています。
GORE-TEX 900FP Down Jacket
GL24311 / ¥132,000(税込)
GORE-TEX Snow Range Down Coat
タウンユースしやすいデザインの中に、アウトドアフィールドでも活躍するギミックをもたせたダウンコート。ややゆったりとしたIラインのシルエットで、すっきりとした印象に仕上げています。
表地は防水透湿性に優れたGORE‑TEX PRODUCTS。コットンライクな風合いで、日常づかいしやすい雰囲気にしています。
ダウンは、環境への負荷に配慮したリサイクルダウンを使用。
3D BOX BUFFLEを前後身頃に採用しています。裾部分はすっきりとした見た目にするため、ダウンではなく中わたを入れてボリュームを抑えています。
フードは、襟部分に収納できるビルトインフード仕様で、被らないときはスタンドカラーとして着用可能。裾のドローコードを絞ることでシルエットの変化を楽しめ、さまざまなコーディネートに活躍します。
GORE-TEX Snow Range Down Coat
GL23348 / ¥121,000(税込)
GORE-TEX Snow Range Down Parka
程よく身幅にボリュームをもたせたシルエットで、ヒップあたりの着丈に仕上げたダウンジャケット。
表地は防水透湿性に優れたGORE‑TEX PRODUCTS。コットンライクな風合いで、日常づかいしやすい雰囲気にしています。
ダウンは、環境への負荷に配慮したリサイクルダウンを使用。
3D BOX BUFFLEを前後身頃に採用しています。裾部分はすっきりとした見た目にするため、ダウンではなく中わたを入れてボリュームを抑えています。
フードにもダウンを封入しているため、被ると顔まわりもあたたか。フードコードのアジャストシステムは「コヒーシブストッパー」にして、Goldwinがスキーウエアで培った技術や仕様を活用しています。
GORE-TEX Snow Range Down Parka
GL23349 / ¥99,000(税込)