2023年1月よりGoldwinブランドでは製品の修理代を有料から無料にしました。
購入後の製品をできる限り長く着られるサービスを整えることで、ウエアの廃棄削減を目指すだけでなく、より愛着を持って製品に接していただくことが、私たちの願いです。
「私たちGoldwinは、スキーを起源として『スキーとともに豊かなライフスタイルを提案する』ブランドになります。クラフトマンシップを持って真摯にものづくりをすることが、このブランド並びに会社の創業からの信念です。たとえば、気温が低い雪上でも、アクティブに動くことでウエアの中は汗をかいているという状況が自然のスポーツの中では非常に多くあります。ハードなコンディションに耐え、尚かつウエア内は快適に保つことができるという製品はお客さまの安心や信頼にもつながるため、常に過酷な環境を想定した開発を心がけています。
生地の選定はもちろんですが、お客様がご自身で選んだ愛着あるウエアを修理してでも長く着たいというような想いこそが、自然環境を守ることにつながるのではと考えています。そこで開始したのがリペアサービスの無料化。もともと有料でリペアのサービスは行っていましたが、より多くの方に、長く愛着を持ってウエアを着ていただくことの後押しをさせていただきたいという思いから、サービスの無料化を実現しました
無料化によって、さらにその一枚に愛着が増し、ずっと長くウエアと一緒に生活をしたいと思っていただけたら嬉しいです。そしてリペアを通してより多くの方が、Goldwinブランドのファンになってくれることを願っています」
(Goldwin General manager, Takuya Kinami)
「Goldwin Marunouchiは、休日にアウトドアスポーツを楽しむオフィスワーカーの方が多く足を運んでくださるお店です。お客様とのコミュニケーションの中では、おすすめの山やランニングコースなど製品以外のことを聞かれることも多く、私たちスタッフも楽しく会話をしながらシーンに見合った商品を提案しています。価格が高ければいいというものではないので、オーバースペックになりすぎないようアドバイスすることもあれば、反対に求めるフィールドに対して必要な機能を紹介することもある。なかにはスポーツをやっていなかった方が通勤着や普段着としてGoldwin製品を購入し、それがきっかけでスポーツを始めた方もいらっしゃいます。そうやってあらゆる方のニーズに寄り添い、スポーツの楽しさを伝えられる場にしていけたらと思っています。
当然、週末に本気で遊べば遊ぶほど、ジップが壊れてしまったり、生地が破れたり、ステッチがほつれたりというという破損は多くなります。そんな方々が仕事の合間や休憩を利用して店舗に製品を持ち込んでくださると、とても嬉しくなるんです。Goldwin製品をアクティビティにしっかり活用して、お客さまがスポーツを思いっきり楽しんだ証なので。一緒に選んだ製品をお客さまがフィールドで着用して、この製品を買ってよかったと着続けていただくことが一番嬉しい瞬間です」
(Goldwin Marunouchin Store manager, Yuki Nagashima)
「サンフランシスコとその周辺のベイエリアは、幸運なことにたくさんの自然に触れられる場所があります。海や山にすぐにアクセスできるので、多くの人がハイキングやスイミングなど、さまざまなアウトドアスポーツを楽しんでいます。車で2〜3時間の距離にあるレイクタホやその周辺エリアは、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツも盛んです。
無料の修理サービスをスタートしてから修理依頼は大幅に増え、修理サービスを利用したお客さまはリペア後のアイテムにとても満足しているようです。「リペアサービスを使ったことで、かなりのシーズンの間、新しいスキージャケットやパンツを購入する必要がなかった」と、話してくださるお客さまもいました。これはみなさんが購入した製品を使い続け、さらに長く使用していくという素晴らしい兆候だと思います」
(Goldwin San Francisco Store manager, Drew Mills)
「ミュンヘンの人たちは毎週末ハイキングに出かけるなど、アウトドアスポーツに親しんでいます。サイクリングやランニングクラブも多く気軽に参加することができるし、平日にある大きなサイクリング集会は新しい人たちとの交流の場にもなっています。
スキーが盛んなミュンヘンでは2020年に店舗ができる以前からGoldwin製品を購入されている方もたくさんいるため、修理の依頼は長い間愛用いただいたスキーアイテムがほとんど。私たちが日本チームと連絡を取り合って修理依頼のアイテムを日本に発送すると、ブランドがクイックに修理対応をしてくれるので、お客様もとても満足しています。厳しい環境のアウトドアスポーツや長距離ハイキングでヘビーユーズしたアイテムなど、アウトドアの場面では常に何かが起こる可能性があります。だからこそ、どこか壊れてしまったときに私たちが無料でリペアサービスを提供できることを非常に嬉しいと感じています」
(Goldwin Munich Store manager, Henning Riedel)
「私たちのお店は中国北京の三里屯太古里にあります。近年中国では、キャンプ、トレッキング、ランニング、サイクリング、フリスビー、そしてスキーやスノーボードといったアウトドアスポーツへの関心が高まっていることから、スポーツを通してより健康で豊かな人生を目指すことを唱えています。最近はお店の目の前で『RE (サイクリング・ライススタイルブランド)』の POP UPを開催しており、多くのお客様が自転車を止めてコーヒーを飲み、Goldwinのお店で買い物して楽しんでいます。
北京では去年からリペアサービスを実施し、お客様からの関心が寄せられました。よくある修理の依頼内容は、ファスナーの矯正、ダウンの穴埋め、スキー時によるジャケットとパンツの破れなど。一部の修理内容は自社の北京工場で対応ができ、一部は日本に送って修理を行ってもらっています。お客さまの多くは、破損した商品に対して修理可能であるかどうかに不安を持っていますが、愛用している商品を長く使いたいという気持ちがあり、修理ができることを嬉しく思ってくださっています。お客さまにはスポーツを通して豊かな人生を送っていただけたら嬉しいです」
(Goldwin Beijing Store manager, Linlin Yao)
「リペアセンターでは、まず、お客さまがそれまで使われていた通りに機能を回復させること。そして、なるべく見た目を変えずに修繕することという2つを大事にしています。破損が大きい場合は原型を捉えられないと直しようがないのですが、ここには商品の設計図があり、正規品の生地・部材が揃う。これは街の修理屋さんにはない、メーカーリペアセンターの強みだと思います。
各国から、ここまで使っていただけるんだ! という状態のウエアが届くと、頑張って直さなきゃなと思いますね。製品の破れる箇所や破れ方によって、そのお客さまがどんなふうに使ったのかが見えてきて、想像しながら直す時はとても楽しいです。長く着ていただくためにも、万が一破れたり壊れたりした場合は、わたしたちが責任を持って直しますという心持ちでいます」
(Goldwin Repair center, Koichi Sawada)