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      icebreaker

      ADVENTURE
      2018 SPRING-SUMMER

      一見すると、どうにも登ることはできなさそうな大きな岩に対して、小さな手がかりを見つけながら、自らの身体を最大限に使って、岩と対話をするように登っていく。

      クライミングには種類があり、ボルダリングはそのなかでもシューズとチョークといった 必要最低限の道具でボルダー (大きな岩を意味する) を登る行為。

      ボルダーには課題 (ライン) があり、さらにそこには1級、2級といった 難易度が設定され、それぞれが課題に挑戦しながら腕を磨いていく。

      また自分で未登のラインを見出し、クリアすると、その課題の名前をつけることができるという。

      そのため個性的な名前も多く面白い。

      登る姿を見ていると「そんなところを掴むことができるのか」「人の身体はそんな動きができるのか」と驚きが連続する。

      そして課題に対しての考察を話し合う内容は、岩の登り方というだけではなく、自然との向き合い方のようにも聞こえる。

      今回は、長野県と山梨県の県境に位置する 奥秩父山系にある小川山を3人のクライマーとともに訪れた。

      Location 01

      KUJIRA-ROCK

      クジラ岩

      小川山 (長野県南佐久郡川上村)

      W CORIOLIS HOODED WINDBREAKER

      ウィメンズ コリオリス フーデッド ウィンドブレーカー
      IPW21800 | ¥29,800+tax

      SHELL JACKET / SHELL+MERINO
      〈表生地〉20D Pertex® Quantum Air (100%ナイロン)〈裏地〉120gm Eyelet Corespun (ウール84% (メリノウール)、ナイロン16%)
      Size: XS・S・M
      Color: ポピーレッド (PR)

      M CORIOLIS HOODED WINDBREAKER

      メンズ コリオリス フーデッド ウィンドブレーカー
      IP21800 | ¥29,800+tax

      SHELL JACKET / SHELL+MERINO
      〈表生地〉20D Pertex® Quantum Air (100%ナイロン)〈裏地〉120gm Eyelet Corespun (ウール84% (メリノウール)、ナイロン16%)
      Size: S・M・L
      Color: Left ベイパー (VA)・Right メディテレイニアン (MD)


      M PERSIST PANTS

      メンズ パーシスト パンツ
      IB31800 |¥18,000+tax

      PANTS / WOVEN
      〈身生地〉138gm Woven (ナイロン60%、ウール35% (メリノウール)、ポリウレタン5%)〈ウエスト部分〉145gm EyeletC orespun (ウール51% (メリノウール)、再生繊維 (テンセル) 34%、ナイロン15%)
      Size: 30・32・34
      Color: Left モンスーン (MO)・Right ストロー (ST)

      FLEXI CHUTE

      フレクシー シュート
      IN31803 | ¥3,000+tax

      NECK WEAR / 130 COOL-LITE
      135gm Jersey Corespun (ウール65% (メリノウール)、再生繊維 (テンセル) 20%、ナイロン15%)
      Size: ワンサイズ
      Color: ブラックヘザー (KH)・メタルヘザー (MH)
      * ヘアアクセサリーとして着用

      W FLUID ZONE LS ZIP

      ウィメンズ フルイド ゾーン LS ジップ
      IAW01800 | ¥20,000+tax

      MID LAYER 260
      〈身生地〉260gm Jersey (ウール97% (メリノウール)、ポリウレタン (ライクラ®) 3%)〈メッシュ部分〉180gm Eyelet (ウール99% (メリノウール)、ポリウレタン (ライクラ®) 1%)
      Size: XS・S・M
      Color: メタル (MT)・プルシアンブルー (PB)

      W TECH LITE SS SCOOP

      ウィメンズ テックライト SS スクープ
      ITW21732 | ¥7,800+tax

      FIRST LAYER 150
      〈GH/WF/PB〉150gm Jersey Corespun (ウール87% (メリノウール)、ナイロン13%)〈MT/ PR〉150gm Jersey Corespun (ウール83% (メリノウール)、ナイロン12%、ポリウレタン (ライクラ®) 5%)
      Size: XS・S・M
      Color: グリットストーン×ヘザー (GH)・ウォーターフォール (WF)・プルシアンブルー (PB)・メタル×ストライプ (MT)・ポピーレッド×ストライプ(PR)

      M COMPASS SS SHIRT

      メンズ コンパス SS シャツ
      IR21800 | ¥16,000+tax

      SHIRT / WOVEN COOL-LITE
      〈MI〉149gm Woven (ウール45% (メリノウール)、再生繊維 (テンセル) 33%、ポリエステル21%、綿1% (オーガニックコットン)〈MT/SS〉149gm Woven (ウール47% (メリノウール)、再生繊維 (テンセル) 31%、ポリエステル22%)
      Size: S・M・L Color: ミッドナイトネイビー (MI)・メタル (MT)・サンドストーン (SS)


      Location 02

      FUKANOU-SLAB

      不可能スラブ

      小川山 (長野県南佐久郡川上村)

      M ZEAL LS HALF ZIP

      メンズ ジール LS ハーフジップ
      IT11850 | ¥13,000+tax

      FIRST LAYER 120 ZEAL
      120gm Jersey (ウール65% (メリノウール)、ポリエステル35%)
      Size: S・M・L
      Color: メタル (MT)・シーブルー (SB)

      M OASIS LS CREWE

      メンズ オアシス LS クルー
      IT61550 | ¥9,800+tax

      BASE LAYER 200
      200gm Jersey (ウール100% (メリノウール))
      Size: S・M・L
      Color: ブラック (K)・ミッドナイトネイビー (MI)・グリッドストーン / ビンテージレッド (GV)

      M ZEAL LS HALF ZIP

      メンズ ジール LS ハーフジップ
      IT11850 | ¥13,000+tax

      FIRST LAYER 120 ZEAL
      120gm Jersey (ウール65% (メリノウール)、ポリエステル35%)
      Size: S・M・L
      Color: メタル (MT)・シーブルー (SB)


      Location 03

      Climb Park
      Base Camp IRUMA

      クライムパークベースキャンプ 入間店

      埼玉県入間市東町 7-1-7

      http://b-camp.jp/

      W OASIS LS CREWE

      ウィメンズ オアシス LS クルー
      ITW61550 | ¥9,800+tax

      BASE LAYER 200
      200gm Jersey (ウール100% (メリノウール))
      Size: XS・S・M
      Color: ブラック (K)・グリッドストーンヘザー (GH)・ラグーン (LG)


      W PERSIST PANTS

      ウィメンズ パーシスト パンツ
      IBW31800 | ¥18,000+tax

      PANTS / WOVEN
      〈身生地〉138gm Woven (ナイロン60%、ウール35% (メリノウール)、ポリウレタン ]5%)〈ウエスト部分〉145gm Eyelet Corespun (ウール51% (メリノウール)、再生繊維 (テンセル) 34%、ナイロン15%)
      Size: 26・27・29
      Color: メタル (MT)

      M ZEAL SS CREWE

      メンズ ジール SS クルー
      IT21850 | ¥8,800+tax

      FIRST LAYER 120 ZEAL
      120gm Jersey (ウール65% (メリノウール)、ポリエステル35%)
      Size: S・M・L
      Color: ミッドナイトネイビー (MI)・メタル (MT)・ビンテージレッド (VR)

      自分の動きが
      岩に溶け込む瞬間

      「クジラ岩は、シーズンに入ると20〜30人ほどの長蛇の列ができて、登るまでにも一苦労する、一番人気の外岩なんです。撮影の時には人がいなかったですが、本当に運がよかったと思います」。そう話す白數裕大さん、里子さんは夫婦でクライマー。出会ったのは現在の二人の職場であるクライミング施設の「Base Camp」で、当時女性のスタッフを探していたこともあり、お客さんとして来ていた里子さんを、裕大さんが誘ったことからだった。「Base Camp」では、施設の運営やスクールでのレクチャーなどを行い、裕大さんは大会の運営にも関わり、課題づくりなどにも携わっている。

      休みの日には、雨でなければ大体ふたりで外岩に出かけているそうで、出勤前に朝練で行くこともあるとのこと。クライミングを中心としたライフスタイルだ。里子さんは絵を描くことを趣味にしており、クライミングのアイテムに描いたり、お客さんに頼まれて描いたりすることもあるそうだ。もう一つの趣味のお菓子づくりでも、ケーキに絵を描いて楽しんでいる。

      裕大さんはクライミングをはじめて9年、里子さんは8年。裕大さんは大学時代に仲のいい友達がプロとしてクライミングをやっていたことがきっかけだった。ずっと陸上競技をしてきて、大学での学部はスポーツ科学部、ラグビーサークルにも入り、身体を動かすことが好き。そんな裕大さんさんだったが、クライミングをはじめた当初は、身体がまったくついてこなかったという。自信を失いそうになる反面、心のなかでは、できる、できないに関係なく、純粋に楽しんでいる自分がいたそうだ。

      里子さんは、友人とアスレチック感覚ではじめてクライミングをしてみたところ、次の日の筋肉痛よりも、「楽しかった!」という気持ちが勝り、毎週通いはじめたそうだ。続けていくことで、できなかったことができるようになる繰り返しに、どんどんのめり込んでいった。

      「課題に対して瞬間的に感じたこと、つまり自分がやるべきことをやっていくだけなんです。頭でっかちにならずに、オープンな気持ちでリラックスした状態が大切。岩に対して『戦う』という気持ちではなく、向き合って、溶け込んでいく。勝負ではないんです。岩にも自分にも向き合うことが醍醐味ですね」(裕大さん)

      「人それぞれ登り方が違うところも面白いですね。いろんな年代の人たちが同じ課題で楽しめることも、他のスポーツにはない魅力だと思います。やはり、男性のなかで登っているとパワーが劣ってしまいますが、女性にしかできない登り方もあったりします。どうすれば登れるのか考えて、その登り方が岩とフィットして、登れた瞬間がとても気持ちがいいんです」(里子さん)

      クライミングの魅力について話す二人の言葉は違えど、楽しさだけではない、登るという行為の奥にある意味は同じ方向を向いているように思える。話を聞いた次の日も外岩の予定が入っていた。


      Location 04

      LUCHA LIBRE

      ル チャリブ レ

      埼玉県入間市東町1-7-5 ジョンソンタウン 34W

      https://lucha-cafe.storeinfo.jp/

      人の大切さに気づく
      コミュニケーションツール

      元々は服飾の学校でファッションデザインの講師をしていたという渡邊万作さん。その通勤時に、よく通っていた青梅街道沿いで「なんだ、このおしゃれなジムは!?」と、気になって足を踏み入れたのがクライミングジム。それをきっかけにクライミングをはじめることとなった。

      万作さん自身は、それまでずっとバスケットボールをやっていたが、父は登山、兄はバックカントリーや雪山登山、姉はスクーバダイビングにサーフィンと、アウトドアが好きな家族に囲まれていたこともあり、「自分がアウトドアでやるのはこれかな」と自然にはじめることができたという。

      クライミング歴は6、7年になるが、現在では仕事にもつながっている。「東京粉末」という日本のチョークブランドで工場長として働き、自然に還るという環境への配慮や人体への影響を限りなく無くすことを考えたプロダクトを製造している。

      海外からの注文も徐々に増えてきて、規模も大きくなっているそうだが、「メンバーの3人で回していける範囲でやっていけたら」とあまり気負いがない。

      さらに最近ではボルダリングの大会などでの映像撮影・制作も少しずつ手掛けるようになり、クライミングとの関わりはどんどん深くなってきている。

      「クライミングは一種のコミュニケーションツールだと思います。クライミングを通して様々な人と出会うことができますし、ロープクライミングの時はビレイヤー (安全確保をする人) に命を預け、岩場でのボルダリングでもスポッター (着地の補助をする人) として助けてくれます。人の大切さに気づくことができますね」と、その魅力を話す。

      さらにはやはり「登る達成感」と続けるが、それと同じくらい達成感を味わうために自分に必要なことを考える時間もとても大切にしているそうだ。

      話を聞いたのは、よく休憩に訪れるカフェ。周囲との会話の内容はやはり「クライミング」。この瞬間も達成感を感じるための準備なのかもしれない。