春に種がまかれたビーツは
夏、色鮮やかに食卓を彩る野菜のひとつです。

またボルシチもよく知られるその料理の一つ。
その深紅の根菜から、強い生命力を感じる
ベタシアニンという色素を抽出して染料に用いました。

早春の道端や川辺に土筆（つくし）を
最後に見たのはいつだったでしょうか?

つくしは別名スギナと呼ばれ、
それを乾燥させたスギナ茶を染料に用いました。
淡いこの色の中に春の温もりを感じていただけたらと思います。

澄んだ青空のもと見渡す限り一面に広がる黄色い菜の花を見ると、
春が訪れた幸せを感じます。

この色は五月盛りを過ぎた頃の菜の花で、
鴨川市の農人舎さんが刈り取ったものを分けていただきました。

美しく可憐な花を咲かせるブルーベリー。
釣り鐘状の花房を連ねて春に開花します。

その実を夏に収穫。
煮出してアントシアニンという成分を抽出し色素に用いました。

沢山の実がつく姿から「実りある人生」という花言葉。

香川県・小豆島のオリーブ。
畑の日当たりを良くするために剪定、その葉を染料に用いました。

古くから重要な作物として知られ
食用や薬など世界中で使われるオリーブ。
その花は初夏の花で、花言葉のひとつは「平和」。