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        NATURAL PERFORMANCE LAYERING | HOKKAIDO WINTER 2021-2022 NATURAL PERFORMANCE LAYERING | HOKKAIDO WINTER 2021-2022

        Behind the Scene 03 | Ski Touring - 上富良野 - Philip John Howell & Nina Keysberg

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        大雪山系十勝岳連邦を望む富良野からドライブし、上富良野へ。1週間以上前からローカルからの天気情報を確認していたが、やはり現地へ行ってみないと最終判断はできないのがバックカントリースキー。スタートポイントへ到着し、斜面をチェック。数日前に積雪があったが、寒暖の差が激しい春、北側以外は全て表面は凍っているか、パックアイスの状態(硬いざらめ雪)だったので、運が良ければ滑れそうな北側の斜面を狙うことに決めた。

        北側の斜面へ到達すると、まずは短いラインを滑ってコンディションをチェックすることにした。薄い雪の層の下はパックアイスで、ハイクするには難しく、風紋にエッジをひっかけながら、一歩一歩慎重に進んでいった。スキーシールでのハイクが厳しくなり、ブーツパックで直登することに。

        1本目のライディングは、雪の状態を確認しながら慎重に滑り降りた。予想以上に滑れるコンディションで、PhilもNinaも驚いていた。さらに奥へと進み、2本目のラインを狙う、茶色い山肌と雪のコントラストをバックに安政火口付近を通過、険しい岩稜に囲まれた斜面に決めた。見た目以上に斜度があり、岩混じりのハイク、ベースはパックアイス。厳しいハイクが予想できた。標高が上がり、気温も低く、レイヤリングを整える。

        今回は映像をメインにドローンも使用し2台のカメラで撮影。最後は斜面の岩を直登するテクニカルなハイクルート。最高の1本を滑り降りた。休憩した後、夕陽を眺めながら無事下山。

        【プロフィール】
        嶋貫泰至 Yasuyuki Shimanuki
        BLAU production代表。1980年生まれ。北海道出身、ニセコ在住フリーランスフォトグラファー兼シネマトグラファー。幼少期に設計士の叔父の影響で高校・大学では建築を専攻。その後2年間、イギリスの大学院にてPgDipを取得し建築やアートを学ぶ。19歳の時にニュージーランドでワーキングホリデーの旅を通じ英語や海外文化を学び、ニュージーランドの原始的な自然に魅了され独学で写真を始める。現在は、ニセコを拠点に、国内国外問わず、スキー写真・映像撮影を中心に活動している。
        www.yasuyukishimanuki.com

        2021年10月4日(月) Oct 4, 2021

        写真・文:嶋貫泰至

        Photo & Text: Yasuyuki Shimanuki


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