Interview 01
Philip John Howell
Ski Instructor / Guide
「スキーツーリングの一番の醍醐味は、
グループの感覚」
“I think the best part about ski touring is the group feeling.”
あなたが行うウィンタースポーツ・アウトドアアクティビティの魅力はなんですか。
普段はスキー場で仕事をしている時間が多いですが、スキーツーリングが大好きで、趣味としてスノーサーフィンやスノースケートも楽しんでいます。スキーツーリングの一番の醍醐味は、パウダースノーももちろんいいけど、それ以上にグループの感覚だと思っています。みんなを見ていると、すごく興奮していて、ハッピーで、誰も他のことは何も考えていない。山で一緒に雪を楽しんで、風に吹かれたりしていると、いつも気持ちが良いです。
なぜニセコを活動拠点に選びましたか。
旅のなかで、スキーシーズンにニセコに来て、文化や人々、天候、そして雪に一目惚れしてしまいました。そして今では日本人女性と結婚してここに住んでいます。
スキーツーリングの服装のコツはありますか。
特に日本でのスキーツーリングでは、一つだけコツがあります。ベースレイヤーかミッドレイヤーの上にゴアテックスシェルを重ね着することです。ハイクして、暖かくなりたい時には、ダウンジャケットをそのゴアテックスシェルの上から着て、ダウンジャケットの上にもう一つゴアテックスのシェルを羽織っています。そうすることで、いつでもレイヤーを脱ぐ必要がなくなります。これが日本の気候には合っていると思います。ベースレイヤー、ミッドレイヤーのIcebreakerはスキーを終えた後も、そのまま着ていることができます。他のものだと、脱いで着替えることが多いですが、素材も柔らかいし、スキーをした後にジーンズを履くかもしれない時でも快適です。
Interview 02
Nina Keysberg
Ski Instructor Coach
「ニセコに来て最高のパウダースノーを
滑りたいと思っていました」
I wanted to come here to ski powder and ski good snow.
あなたが行うウィンタースポーツ・アウトドアアクティビティの魅力はなんですか。
スキーを始めたきっかけは、山がとても近く、スキーをする家庭環境で育ったからです。その魅力は間違いなくパウダースキーとバックカントリースキーです。
なぜニセコを活動拠点に選びましたか。
地球上で一番雪の多い場所だと聞いていたので、ニセコに来て最高のパウダースノーを滑りたいと思っていました。日本での生活が本当に楽しくて、ヨーロッパとは全く違う文化や環境のなかで、母国と同じようにスキーができるのは嬉しいです。
スキーツーリングの服装のコツはありますか。
頂上付近は常に寒いので、十分にレイヤリングできる装備を持っていくこと。そしてハイクアップする時は、あまり着込まないようにすることです。Icebreakerは、ランニングやハイクアップ、スキーの時でも、気温が変化しても、いつも快適に着ることができてスポーツが楽しくなります。ハイクアップの時は、暖かくなってきても暑すぎず、滑っている時に寒くなってきても、そのままのレイヤリングで十分暖かさをキープできます。すぐ乾く、柔らかい素材なので、スキーを終えた後でもそのまま着た状態でいられます。
Interview 03
Alex Koens
Outdoor Sports Retail Tune-up Staff
「スキーをしている時は
自由な気持ちになります」
I feel free when I am skiing.
あなたが行うウィンタースポーツ・アウトドアアクティビティの魅力はなんですか。
スキーを始めたのは、小さい頃、親にスキーを勧められたのがきっかけです。今はバックカントリースキーだけに集中して、自然のなかでアドベンチャーを求め、滑ったことのない地形を探したり、スキーをしている時は自由な気持ちになれます。日々起こっている全てのことを忘れて、自分がしていることと一体になることができるんです。
なぜニセコを活動拠点に選びましたか。
ある意味、ニセコが僕を選んだと思っています。初めて来た時、ニセコが大好きになり、いつも何か新しいことや刺激的なことがあるので、毎年戻って来るようになりました。スキーやスノーボードのチューニングを仕事としていますが、日中いつでも滑ることができるので、ニセコでの生活はとても充実しています。
スキーツーリングの服装のコツはありますか。
スキーツーリングには、十分な量の服を持っていくことが大切だと思います。最初から全部の服を着ていなくても、バッグのなかに余分に入れておいても、もし必要になった時に使用できます。Icebreakerのウェアは、寒冷地ではとても快適だと感じました。風が入ってくるのを防いでくれるのを実感できますし、すぐに暖かくなります。ハイキングの時は、ベースレイヤーが体を暖めてくれるので、ミッドレイヤーやシェルを脱いで調整でき、ツーリングに適した装備であることがわかりました。
Equipments for shooting in the snow
『Icebreaker NATURAL PERFORMANCE LAYERING NISEKO, HOKKAIDO WINTER 2020-2021』の撮影をお願いしたのは、ニセコ在住のフォトグラファー兼シネマトグラファーの嶋貫泰至さん。時に危険を伴う雪山での撮影には、知識と装備と心構えが不可欠。今回の装備はどんなものだったのか。それぞれ嶋貫さんのワンコメントとともに紹介します。
総重量
約30-50kg(あまり知りたくは無いので、実際計ったことが無い)。ロケーション、季節や工程によって重量は変化する
01 シネマカメラ
RED RAVEN
DRAGON 4.5K
映画撮影機材として使用されている軽量のシネマカメラ
02 ビデオ三脚
Manfrotto カーボン三脚/
Manfrotto ビデオヘッド
バックカントリーではカーボン素材は必須
03 一眼レフカメラ
Canon 5D Mark Ⅳ
フルサイズでダイナミックな画角/ピンポイントでシャープなフォーカス
04 ワイドレンズ
Canon 16-35mm F2.8
ランドスケープや背景を入れての近距離に使用
05 ズームレンズ
Canon 100-400mm F4.5-5.6L
スキーアクション/クロースアップ
06 標準ズームレンズ
Canon 24-105mm F4
ハイクの時など、レンズ交換が困難な時に使用
07 単焦点レンズ
Canon 50mm F1.2
ボケ量が多く、ピンポイントでフォーカス
08 サウンドレコーダー
Zoom F1 / Olympus LS-P2
小型なポータブルで、フィールドのサウンドレコーディング用
09 ドローン
Mavic Air
小型なドローン、バックカントリーへ携帯できるコンパクトなサイズ
10 スタビライザー
DJI Ronin S
追い撮りに使用 (今回はRUNのシーンで使用)
11 バックカントリーギア
プローブ、ショベル、ビーコン、シール
雪崩対策、バックカントリーの基本セット
12 行動食
水2L・エナジーバー・おにぎり・非常食
遭難した時も考慮し、食糧・水は多め
13 ファーストエイド
防水パッド、ガーゼ、三角巾、サバイバルシート、ポータブルバッテリー
怪我や遭難の時のための最低限の準備
嶋貫泰至
Yasuyuki Shimanuki
BLAU production代表。1980年生まれ。北海道出身、ニセコ在住フリーランスフォトグラファー兼シネマトグラファー。幼少期に設計士の叔父の影響で高校・大学では建築を専攻。その後2年間、イギリスの大学院にてPgDipを取得し建築やアートを学ぶ。19歳の時にニュージーランドでワーキングホリデーの旅を通じ英語や海外文化を学び、ニュージーランドの原始的な自然に魅了され独学で写真を始める。現在は、ニセコを拠点に、国内国外問わず、スキー写真・映像撮影を中心に活動している。