オリジナル生地素材AzTec®を使用した製品群は、
アウトドアパックとしてはめずらしい天然素材のコットンとポリエステルをブレンドした自然の風合いが感じられます。
最大の特徴は、手入れさえすれば世代を超えて受け継いで使いつづけられるということ。
では、受け継ぐことの価値とは何でしょう?
編集者・クリエイティブディレクターのharu.さんと鹿児島を旅しながら考えてみました。
さまざまな価値観が日々めまぐるしく変化し、
常に最新の正しさが求められる時代。
そんな時代に「変わらないこと」の価値って何だろう?
その答えを求めて、インディペンデント雑誌
『HIGH(er)magazine』編集・発行人を経て
現在はコンテンツ制作会社HUGを運営するharu.さんと
出かけた小旅行の記録。
- モデル:haru.
- 撮影:栗田萌瑛
Long Life Material
AzTec® Standard Style
コットンとポリエステルの混紡糸で高密度に織り上げたオリジナル生地AzTec® Ecoを使用したバックパック。タウンユースからトレッキングまで幅広く使える容量30Lで、シンプルでありながら便利な機能を備えた人気のフラッグシップモデルです。
頑丈で防水性にも優れるオリジナル素材AzTec® Ecoを使用したティアドロップ型のデイパック。1990年代に人気を博したモデルに便利な機能を加えて現代風にアップデート。通勤通学からデイハイク、散歩や旅行まで幅広く対応します。
耐久性と耐水性を持つオリジナル生地AzTec® Ecoを使用したショルダーバッグ。3点支持のストラップで体にしっかりと固定できるので、前屈みの姿勢になっても荷物のバタつきやズレが生じにくく、単体でもバックパックとの併用しても使用できます。
ナチュラルな手触りが楽しめるオリジナル生地AzTec® Ecoを使用したハンディポーチ。三日月型のラウンド形状に仕上げることで視認性を高め、底面には幅7cm(Sサイズ)のマチを設けてあるので小型のボトルやコスメ類を立てた状態で便利に収納できます。
レトロな見た目ながらも仕切りやキークリップ付きの内ポケットを設けたウェストポーチ。財布や鍵などの収納に便利です。
Behind Story
AzTec® 誕生秘話
天然素材の力を活かして、使いやすくて長持ちする製品をつくる。
かつては当たり前と思われていたことの価値をふたたび問いなおすことからmacpacの製品づくりは始まっています。
ナイロンやポリエステルをはじめとする化学繊維が発明され、多くのパック製品の主要な材料として使用されるようになっていた1973年、macpacはコットン素材のリュックサックを最初の製品としてブランドをスタートさせました。
コットンは水を吸うと重くなることから登山の世界ではやっかいもの扱いされ、合成繊維に主役の場を奪われていましたが、それでもあえてコットンを素材に選んだのは、ナイロン生地に比べて縫製が容易なため破損しても手入れをすれば永く使い続けられること。くわえて、石油を原料としないため環境に与える負荷を抑えられるという理由がありました。
また当時から合成繊維の生地に防水性を持たせるためには表面にウレタンコーティング加工を施すことが一般的でしたが、ウレタンは経年劣化による剥離などの問題を起こしやすいため、恒久性の面で疑問が持たれていました。macpacの創始者であるブルース・マッキンタイアは、登山家として本当に役に立つギアは何かと考えたときに、手入れをすれば永くつかえるコットン素材のパックこそが正解ではないかという結論に達し、あえてコットンを主な素材に選ぶことにしたのです。コットンに耐水性を持たせるために、編んだ生地にワックス液を染み込ませることで水の侵入を防ぐというアイデアを思いつきました。天然繊維の風合いを生かしながらも耐久性や耐摩耗性を高めたオリジナル素材AzTec®は、このようにして生まれ、現在も多くの登山家に愛されているだけでなく、一般のユーザーからもサステナブルな素材としてその価値が大いに見直されています。