“VENTILATION”
- PROFILE
- 石橋静河 / SHIZUKA ISHIBASHI
- 1994年生まれ。15歳から4年間のバレエ留学より帰国後、2015年の舞台『銀河鉄道の夜2015』で俳優デビュー。 NODA・MAP『逆鱗』(16年)(野田秀樹演出)に出演。初主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17年)(石井裕也監督)で第60回ブルーリボン賞新人賞をはじめ数多くの新人賞を受賞。 近作に映画『あのこは貴族』(岨手由貴子監督)、ドラマ「この恋あたためますか」(TBS)など。 4月クールのフジテレビ火9ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」に出演。KAAT神奈川芸術劇場の舞台『未練の幽霊と怪物』(2021年6月公演・岡田利規演出)、『近松心中物語』(2021年9月公演・長塚圭史演出)の出演が控える。
SHIZUKA ISHIBASHI
ACTORフィジカルのトレーニングが、
自分をフラットに戻してくれる。
凛とした存在感と演技力で、今もっとも注目を集める女優の一人、石橋静河。幼少期からバレエダンスを始め、コンテンポラリーダンサーとしても活動してきた彼女の、カラダとの向き合い方。
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自分自身の声に耳を澄ます
東京は大都市で、流動的にたくさんの人がいる街。その中で常に自分がアウトプットしていかなきゃいけないことを、難しいと感じていました。でも、「みんな外に出ちゃいけません」という状況になって、少しほっとした部分があります。
多分、それだけたくさんの人と日々すれ違うことに、自分が思っている以上にエネルギーを使っていたんだなと思うんです。そういう些細なこと、今までだったら無視していた自分の声に改めて気づきました。
自分が今どうしたいかということを聞ける環境になって、もっと自分の感じていることに耳を澄ませてあげたほうが、自分自身も心地よいなって思うようになりました。 -
自分自身の声に耳を澄ます
東京は大都市で、流動的にたくさんの人がいる街。その中で常に自分がアウトプットしていかなきゃいけないことを、難しいと感じていました。でも、「みんな外に出ちゃいけません」という状況になって、少しほっとした部分があります。
多分、それだけたくさんの人と日々すれ違うことに、自分が思っている以上にエネルギーを使っていたんだなと思うんです。そういう些細なこと、今までだったら無視していた自分の声に改めて気づきました。
自分が今どうしたいかということを聞ける環境になって、もっと自分の感じていることに耳を澄ませてあげたほうが、自分自身も心地よいなって思うようになりました。
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カラダを動かすことが、
気持ちの切り替えに繋がる2年くらい前から、マンツーマンのトレーニングを行っています。今まではダンスの運動量で発散していたものが、お芝居となると頭で考える比率が多くなります。カメラの前で動くといっても、10歩くらいしか歩かないんです(笑)。エネルギーの使い方が全然違うので、最初はその変化がストレスでした。
また、演じる役柄毎にカラダの動かし方の癖があり、それが自然とカラダについてきます。トレーニングに行くと、毎回それをフラットにして、ちゃんと自分に戻れる感覚があります。今はカラダを動かすことが、仕事をする面でも、気持ちの切り替えに繋がっていますね。
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バレエの経験が、
今の自分を支えてくれるバレエは圧倒的な運動量です。常にカラダを引き上げた状態で踊るので、深い呼吸もなかなかできず、衣装で締めつけられて、でも笑顔でいなきゃいけない。本当にしんどかったので、それを若い時に経験としてやっておいてよかったなと思います。
撮影の現場ですごく寒いとか暑いとか、疲れていても、そこまでしんどいことはなかなかないから。そうやって舞台に立って踊ってたきたこと、自分の中で蓄積されているものに助けられてるなと思います。
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