NEUTRALISM – 36
スポーツ観戦に⾏こう！

皆さん、ゴールデンウィークはレジャーやスポーツなど満喫されましたか？ せっかく連休中に盛り上げた気分は、休暇後でも保っていたいものですよね。そんな時に私がオススメするのは、スポーツ観戦に行くこと！ たった数時間の観戦でも、まるでバケーションに行ったようなリフレッシュ感を得られます。私も先日ドジャースタジアムでMLBゲームを観戦したのですが、やはりライブ観戦には、その場にしかない特別な感動がありました。ということで、今回のトピックはドジャースゲーム。私がそこで気付いた事など、皆さんとシェアしたいと思います。

CHAPTER
01　変わらないもの
02　誇り
03　「⼀体感」はLIVEだけ

ドジャースの創設はなんと1884年、LAのチームになったのは1958年から。メジャーリーグ初の黒人選手、ジャッキーロビンソンの映画「42」を観た方もいるかと思いますが、あのチームがドジャースです。そのホームであるドジャースタジアムはMLBで3番目に古く、それでも野球場としては収容人数が世界最大だそう。そんな歴史深い球場は、やはり何とも言えない雰囲気。入場してフィールドが見えた途端、そのエネルギーに息を呑んでしまいました。
観客の雰囲気もハッピーそのもの。試合にムキになる事も無く、ピュアにエンターテイメントとして、皆が思い思いに食事をしたり話をしたりして楽しんでいました。私も「楽しむ時は思い切り楽しむ！」がスタイル。さっそく球場グルメのドジャースドッグを購入！パンとソーセージだけの本当にシンプルなものでしたが、空の下でゲームを見ながら食べるホットドッグは格別な味。

ゲーム中は、バットにボールが当たる音や選手が塁に滑り込む音まで聞こえて、7回のストレッチタイムに「Take me out to the Ball Game」を皆で歌う時間があったり。ゲームに添って流れる楽しいオルガン演奏も、実は生演奏だそう！そんな風に散々楽しんだ後で思ったのですが、ゲームもホットドッグも、野球ソングの合唱もオルガンも、ずっと昔から何も変わっていない。同じものを見て、同じ事をして、今でも皆が昔と同じように楽しんでいる。素敵な体験には、今も昔も変わらないものがあるのだと感じました。

今回、もう一つ感じた事があります。それは「Proud／誇り」という感覚。球場グルメを散策していて、「銀だこ」がある事にビックリ！ もはやアメリカでラーメンやお寿司は探さずとも見つかりますが、日本グルメの世界進出は遂にたこ焼きにまで。MLBでも日本人選手達の活躍は素晴らしく、ゲーム中のオルガン演奏にも、アメリカ人も大好きな日本のアニメやゲームソングが多く弾かれました。LAは特に多くの人種・文化が入り混じっているのですが、日本発のものは本当に至る所で目にします。そしてこれらを快くウェルカムして、大好きになってくれている現地の人達。

これは今回のMLB観戦に限った経験では決してないのですが、ローカルがもつ日本に対しての尊敬と温かさを肌で感じ、LAからみえる「日本」をとても誇らしく思えました。これって物凄く素敵なこと！ 何かを誇りに思うと、自然と応援したくなる。そして応援って気持ちいい！ 今回の観戦では、そんな感覚も得る事ができました。

MLB観戦は「National Pastime（国民の娯楽）」と言われるだけあって、スタジアムでは様々な人種・年齢・性別の人達が皆一緒になってチームを応援し、楽しい時間を過ごしているのが実感できました。　実は、私が観戦したゲームの結果はドジャースの大負け。前半から失点が続き、試合はずっと相手チームが大差で勝っている状況でした。それでも「次はいける！」「今のは良いディフェンスだった！」と応援し続けるポジティブな雰囲気が本当に素敵でしたし、負けて試合終了した後も、みんな「残念だったけど、楽しかった！」と笑顔。私は「人のエネルギーは伝染する」と考えるのですが、まさに、負けても応援し続けるポジティブなエネルギーはスタジアム中に伝染していたと思うのです。

人は「コミュニティー」を必要とする生き物。ずっと昔から人は人を応援し励まし、一緒に喜んできました。コロナで少しの間、一体感を肌で感じることを制限され、その間に色々な事がリモートで出来る時代になりました。でも便利になったからこそ、私達は昔から変わらない「一体感の心地よさ」を忘れてはいけないと思うのです。
やっぱり何においても、実際に足を運んで肌で感じるって大事。その肌感の記憶さえあれば、デジタルストリーミングでも近い感動を得ることが出来るはず。感動が増えると、私達の毎日がどんどん豊かになっていく！これからのシーズン、ぜひ皆さんも好きなスポーツゲームなどへ実際に足を運んで、ライブの感動を実感してみて下さいね！

Photos by: SSNRS