NEUTRALISM – 20

秋到来。1年の中でも特に心地の良いこの季節はファッションも楽しい季節。
色々なオプションの中から、皆さんはどの様に洋服選びをしていますか？
“本物＝にせ物や見かけばかりのモノではない、本当の物。見せかけではなく実質を備えていること。本格的であること。”
今回は私のサーフィン友達、Dane Peterson（Instagram / WEB）をフィーチャー。
知れば知るほど、“本物”の実例を見ているような彼。“ホンモノ＝Real”でいると、必然的に行動・選ぶものも“本物”に。
まさに彼は、洋服を選ぶ価値観もホンモノ。生活の全てにセンスの良さを感じます。

CHAPTER
01 Be Real !
02 感覚を信じる
03 “いつまでも”が本物

プロのサーファーとして10代後半から活躍し、自身が削る “Unhinged” というサーフボードブランドを展開。ウェットスーツブランド “JULY Wetsuits” のクリエイティブ・ディレクターも務め、フォトグラファーとしても評価が高く有名なDaneですが、彼にとってはどれも自分を表現するツールでしかなく、キャリアというよりは、自分がパッションを持つものを徹底的に貫いている彼そのもの。
彼の仕事・生活・食事・ファッションなど全ては流行やイメージ創りを気にしない、彼がシックリとくる好きなもの。だから彼は仕事でも効率や利益追求に左右されることは無く、Dane自身の感覚と技術、そしてパッションから成っています。
自分が持つ才能を活かすには、人の目線や外からのプレッシャーに負けず、自分らしくリアルでいられる事が大事。“好きなものは好き”、“違和感を感じる事はそのままにしない”など、正直に自分の感覚を信じて行動できる事。実はシンプルだけど容易では無い事がDaneには出来ているから、彼自信・行動・選択は本物なのです。

サーファーとして、大手企業の専属フォトグラファーとして大活躍していたDane。実は数年前サーフィン中に大怪我をし、何カ月も普通に生活が出来ない状態でした。強力な鎮痛剤をはじめ色々な薬を長期服用していましたが、彼は自分の感覚を信じる事に。薬に頼らず食事法を改善してフィジカルセラピストとリハビリをスタート。そこから状態は一気に回復。今では昔以上に素敵です。
よく思えばDaneのする事は感覚重視。サーフィンも写真も常に変化する予測不可能な状態に直観で対応するもの。サーフボードも、カタチの無い素材から機能するボードへと感覚で削りだします。感覚は、積み重なる普段の自分の在り方から得るものだから、リアルな自分に正直に生きるDaneは何に対してもピュアで彼らしいオリジナルな感覚で行動・判断できるのでしょうね。
皆さんは食べるもの、着る服、する事を人に影響されず自分なりのピュアな感覚で選べていますか？これができる様になると、日々の生活が自分にとって気持ちが良い食事・ファッション・行動に溢れるものになるはずです。

日々の積み重ねや、人に流されず自身の感覚を信じて貫く勇気、時間と労力がかかるのが本物。手頃な方法で本物気分に浸り易い私達ですが、それらは長続きしないのが殆ど。
一時の流行や損得を軸としない本物には、変化や逆行にも負けない真の強さがあります。少し時間やお金が余計にかかっても、一目で違いが分からなくても、その後に長く続く心地よさで何にも左右されない自信をくれるのが本物の良さ。
自分のカラダが喜ぶ食事・気持ちが良い服・パッションを込められる仕事は自分の感覚でしか計れないもので、流行や人目に影響されません。それが本当の自分スタイルで、いつまでも自分をハッピーにする本物。
皆さんも日々の生活で感じる感覚に正直に、この秋は自分なりの本物を見つけてファッションを楽しんでみませんか？

Photos by: SSNRS