心拍、心拍数とは
心拍とは心臓の筋肉が、全身に血液を送り出すために定期的に収縮する拍動のことで、心拍数とは1分間に心臓が拍動する回数です。
車に例えると、エンジンが心臓にあたります。
車はアクセルを踏むことでエンジンを回転させ、スピードを上げるとともにガソリンを消費していきます。
これを人間に置き換えると、アクセル=運動強度、消費ガソリン=消費カロリーという図式になります。
つまり心拍数とは心臓が、運動強度によってどのくらいの速さで動いているかを把握するバロメーターの役割を担っています。
年齢によって目安となる心拍数とは
「220−年齢」が最大心拍数になります。個人差はありますが、30歳の人であれば190回、40歳の人であれば180回になり、これが1分間の心拍数の限界と言われています。
普段からハードなトレーニングをこなしているアスリートの心臓であれば、最大心拍数を超える運動にも耐えられますが、一般の人がこの最大心拍数を超えてしまうと、激しい運動強度に心臓がついていけず、心臓発作などのリスクが高まる危険性があるので注意が必要です。
スポーツをする上での心拍数の適正値とは
酸素を必要とする有酸素運動では、120~130 が一つの目安と言われていますが、ランニングやジョギング、トレッキングなど、行うスポーツや目的別に心拍数の目安を持つことが重要です。
例えば、トレッキングの場合は最大心拍数(220- 年齢)の75% 以下で歩くと良いと言われています。
山は平地と違い道に起伏があり木の根っこや石などの障害物も多い上、荷物を背負っている負荷もあります。
いつも通りゆっくり歩いているつもりでも、気づかないうちに75%を超えてしまい、事故に繋がるケースも。
スポーツを安全に行うためには、最中にも心拍数をきちんと測定・把握しましょう。
日々のスポーツに心拍をどのように活用すれば良いか
多くの人に人気があるマラソンの場合、まず自分の目標と、それに合わせた心拍数を調べておく事が必要です。
フルマラソン(42.195km)を4時間で完走する目標を定めた場合、1km=約5分40秒ペースとなります。
まず、この目標ペースで1kmを走った場合の心拍数を測定し、その心拍数を保ちながら長い距離を走れるようなトレーニングをします。
とは言っても、いきなり長い距離を走るのは難しいので、まずは5kmを設定した心拍数で走り、次の5kmはペースを落とし、また次の5kmは設定した心拍数で走るという方法があります。これは心拍数をインターバルで取り入れる事で、徐々に身体が心拍数に慣れて効率的な走りにつながるトレーニングになります。
また、限度を超えた心拍数の状態でがむしゃらに走るとランニングフォームも崩れ運動効率が悪くなりますが、余裕のある心拍数を保っていれば、良いフォームのままで走ることができ、より運動効率を上げることにつながります。
心拍数を知ることのメリットとは
心拍を知ることは「自分自身を知る」ということに繋がります。
目的に合った心拍を客観的な数字として把握すると、今までなんとなく「楽だな」「つらいな」と思っていた運動強度を、細分化して分析する事が可能になります。
心拍数を測り、それを実際のスポーツやダイエットに活用することで、結果を実感することができます。
IN-pulse の着用感について
コンプレッションウエア型なので装着感が非常に良いです。
動いてもズレることがなく違和感もありませんし、着ているだけで心拍を正確に計ってくれるのは嬉しいです。
また、ウエア型のもう一つのメリットとして、スポーツ時はもちろんですが、日常から心拍を測定できるメリットもあると思います。
移動中などの隙間時間を使って運動強度の管理ができますし、時間も有効に使えますね。