ATHLETE EVERYONE CLIMBERS SKIERS & SNOWBOARDERS RUNNERS MOUNTAIN GUIDES PHOTOGRAPHER ADVENTURE RACER FREE CLIMBER ダニエル・ウッズ Daniel Woods コロラド州ボルダー ダニエル・ウッズとは“やる気に満ち溢れた””情熱的な”といった言葉ではなく、彼とクライミングの関係性は”取り憑かれた””中毒“と表現する方が適切である。アレックス・カーンはタイム・トゥ・クライムに以下の様に綴っている。 「ダニエルが自信に満ち溢れ、モチベーションが高く、ゴールに向かっている時、彼は2つのスピードで物事を進める。それは0と100だ。全てのムーブを100%で取り組み、100%でトレーニングし、完璧を求め練習した動きを100%覚える。そしてリハビリさえも100%で取り組む。 苦しみながら懸命に取り組む彼の表情と、短く緊迫した呼吸がそれを明白に表している。これだけの100%を多くの時間に費やす人がそれ以外の時間を0の状態でいるのは当然のことだ。」 V16の登頂やV14登頂までの流れ、そしてワールドカップでの活躍などから一般的にはボルダラーとして考えられるが、ボルダーに住む29歳は、5.15とV16を登る数少ないクライマーでもある。 2018年、ダニエルは自身にとって初めての挑戦となるスペイン、シウラナの5.15b:ラ・カペラに登頂し、世界で20人にも満たないエリートクライマーの仲間入りを果たす。 ウッズのクライミングとの出会いは5歳の時、父親と行ったテキサス州のミネラル・ウェルズ州立公園だった。コロラドに住まいを移す前にダラスの地元のクライミングジムに通い始め、その後にボルダーロッククラブのジュニアチームに所属して大会に参加する様になる。 2010年にウッズはボルダリングワールドカップで優勝、設定されたV16の課題を完遂した初めてのアメリカ人となった。その年、ダニエルは出場した全ての大会で優勝を果たす。 9回もアメリカンボルダリングシリーズナショナルチャンピオンに輝き、10年間シリーズを独占していた。 ダニエルはインドアクライミング、アウトドアクライミング、そしてアウトドアスポーツクライミングにおいてさらなる成果を求めて自身を邁進していく。これらは全く異なるスポーツで、必要とされるトレーニングや考え方も違ってくる。 可能と言われる限界値があるのであれば、ダニエルは常にそこにいて今も前進している。 主な成績 2018年 南アフリカ遠征 (27ボルダー登頂:V15 3回、V14 5回、 V13 5回、 V12 10回、 V11 4回) 2018年 5.15b:ラ・カペラ V16:クリエーチャー・フロム・ザ・ブラック・ラグーン V16:ザ・プロセス EXPLORE ATHLETE 平山 ユージ Yuji Hirayama 野口 啓代 Akiyo Noguchi 楢﨑 智亜 Tomoa Narasaki 中嶋 徹 Toru Nakajima OTHER CLIMBERS
コロラド州ボルダー
ダニエル・ウッズとは“やる気に満ち溢れた””情熱的な”といった言葉ではなく、彼とクライミングの関係性は”取り憑かれた””中毒“と表現する方が適切である。アレックス・カーンはタイム・トゥ・クライムに以下の様に綴っている。
「ダニエルが自信に満ち溢れ、モチベーションが高く、ゴールに向かっている時、彼は2つのスピードで物事を進める。それは0と100だ。全てのムーブを100%で取り組み、100%でトレーニングし、完璧を求め練習した動きを100%覚える。そしてリハビリさえも100%で取り組む。 苦しみながら懸命に取り組む彼の表情と、短く緊迫した呼吸がそれを明白に表している。これだけの100%を多くの時間に費やす人がそれ以外の時間を0の状態でいるのは当然のことだ。」
V16の登頂やV14登頂までの流れ、そしてワールドカップでの活躍などから一般的にはボルダラーとして考えられるが、ボルダーに住む29歳は、5.15とV16を登る数少ないクライマーでもある。
2018年、ダニエルは自身にとって初めての挑戦となるスペイン、シウラナの5.15b:ラ・カペラに登頂し、世界で20人にも満たないエリートクライマーの仲間入りを果たす。
ウッズのクライミングとの出会いは5歳の時、父親と行ったテキサス州のミネラル・ウェルズ州立公園だった。コロラドに住まいを移す前にダラスの地元のクライミングジムに通い始め、その後にボルダーロッククラブのジュニアチームに所属して大会に参加する様になる。
2010年にウッズはボルダリングワールドカップで優勝、設定されたV16の課題を完遂した初めてのアメリカ人となった。その年、ダニエルは出場した全ての大会で優勝を果たす。
9回もアメリカンボルダリングシリーズナショナルチャンピオンに輝き、10年間シリーズを独占していた。
ダニエルはインドアクライミング、アウトドアクライミング、そしてアウトドアスポーツクライミングにおいてさらなる成果を求めて自身を邁進していく。これらは全く異なるスポーツで、必要とされるトレーニングや考え方も違ってくる。
可能と言われる限界値があるのであれば、ダニエルは常にそこにいて今も前進している。