シューズにとって理想となる防水透湿素材、
それがFUTURELIGHT™
いかなるときも足をドライな状態に――。
これは山の大原則としてよく知られている。
とはいえ、足が濡れる理由は水たまりの通過や降雨といった外的な要因に留まらない。
先を急ぐハイカーの足裏からは大量の汗が排出され、それがシューズ内環境を悪化させる。
外からの濡れを防ぐ防水性と、内部のムレを解消する通気性を、同時に実現させられたら。
それはシューズクリエイターたちの長年の課題だった。FUTURELIGHT™が登場するまでは。
FUTURELIGHT™ とは
ザ・ノース・フェイスが開発したまったく新しい防水透湿素材で、ナノレベルのポリウレタン繊維を吹き重ねてシート状にしたもの。顕微鏡で見ると水の分子よりも小さいすき間が無数に存在しており、水は通さないけれど、網戸と同じで空気は吹き抜ける。つまり“通気性”を備える。従来の一般的な防水透湿素材は、内外の湿度差が生じたときにはじめて透湿がはじまる。FUTURELIGHT™は履いたその瞬間から通気する。
Creston Mid
FUTURELIGHT
FUTURELIGHT™を搭載した初の軽量ミッドカットシューズ。ソール部分にはつま先からかかとまでの全面をカバーするシャンクプレートを装備。急峻な山でも快適に踏破できる剛性を備える。エントリーモデルでありながら、日帰り登山や無雪期の小屋泊まで使える汎用性の高い一足。アジア人向けの足型を採用。
FUTURELIGHT™による通気防水
FUTURELIGHT™は高い防水性を実現する素材。水たまりのあるマディーなトレイルでも、渡渉を余儀なくされるセクションでも、突然の降雨でも。アッパーからの水の浸入をシャットアウトできる。と同時に “通気する防水素材”のため、内部の蒸れをハイレベルで排出する。
クレイドルテクノロジー
ヒール部に採用された硬いパーツは、クレイドル(CRADLE™)と呼ばれるザ・ノース・フェイスお馴染みのミッドソールテクノロジー。かかとを囲むようにサポートしつつ、その中央にクッション素材を配することで着地衝撃を吸収して和らげ、さらにはシューズ内部でのかかとのポジションも安定させる。
エクスクルーシブのヴィブラム®ソール
マウンテニアリングの分野で圧倒的なシェアと信頼度を誇るヴィブラム社のアウトソールを採用。グリップ力の高さは言わずもがなで、本モデルのために開発したソールパターンは、進行方向へのスムーズな体重移動も考慮されたもの。トウとヒールの両端は面が広く、本格的な岩場での足がかりになる。
Activist
FUTURELIGHT
アクティビストの名の通り、ライト&ファストなローカットトレッキングシューズ。ギリーレーシングシステムの採用でシューホールが一部テープ状のパーツになり、クイックな締め上げが可能。アウトソールは自社独自のEXTS™を、アッパーにはFUTURELIGHT™を搭載することで、防水ながら片足重量350g(27cm)と超軽量に仕上がった。
自社開発の防水透湿素材FUTURELIGHT™
FUTURELIGHT™を採用し、水が内部に侵入することないようライニング部分に備えられている。自社で開発した防水透湿素材のため、自由なパターンで縫製できるというメリットも。ライニングを極力シームレスに仕上げることで内部からもフィット感を高め、かつ余分な生地余りは最小限に抑えて徹底的に軽さを追求した。
シームレスへのこだわり
余分な重さの原因となる縫製を極力省くべく、アッパーはできる限りシームレスに。補強の役目を担い、安定性を高めるTPUをトウのマッドガードとして圧着させている。
生体力学に基づいたEXTS™テクノロジー
コロラドの新しい開発拠点にてフィールドテストを重ね、2019年より採用したEXTS™アウトソール。本モデルではスムーズな加減速を促すソールパターンを採用し、またゴムコンパウンドの配合を見直すことで軽量さも追求した。すべては歩きやすさのため。