About  INSTINCT EXPLORER

例えば、クライミング。 彼らは誰よりも早く、誰よりも高く、 垂直に立つ壁を本能で登る。
例えば、冒険家。 彼らは、過酷な環境下であるにも関わらず、 まだ見ぬものを自分で見たい、
体験したいという理屈を超えた本能で身体を動かしている。

「INSTINCT EXPLORER」、 つまり本能で冒険する。 理屈ではない。
勝手に身体が動いてしまう。 そこに人らしさ、真の個性が宿る。

どこであろうが、いつだろうが、誰であろうが、 平等にある“本能”。
一度、後先考えず、利益・不利益考えず、 本能に従って見るのはどうだろう?

INSTINCT EXPLORERは、そんな冒険家を応援する。

INSTINCT EXPLORE HOODIE インスティンクトエクスプローラーフーディ

¥16,500 Tax In
Color :
  • Black
  • /
  • Navy
  • /
  • New Taupe
Size :
  • S
  • /
  • M
  • /
  • L
  • /
  • XL

Model Wataru Sawada

Height 172cm / wears Navy size L


S/S INSTINCT EXPLORE TEE ショートスリーブ インスティンクトエクスプローラーティー

¥7,150 Tax In
Color :
  • Black
  • /
  • Navy
  • /
  • New Taupe
Size :
  • S
  • /
  • M
  • /
  • L
  • /
  • XL

Model Yuichi Hashimura

Height 181ccm / wears Khaki size L

SEND(送る)、JAM(詰め込む)、ROUTE(道筋を決める)というクライミング用語を背面に表現しパーカーとTシャツ。原料は、日本環境設計によるリサイクルポリエステル(EXPLORE SOURCE)を使用。無縫製(ホールガーメント製法)による立体的なシルエットによって着心地も優れ、さらに廃棄ロスも少ない地球に優しいプロダクトとなっている。パーカー、Tシャツともに各3色展開。

INSTINCT EXPLORER

Episode 2

CHIT CHAT


建築家ユニットのSawada Hashimuraとなぜか落ち着く空間

澤田航と橋村雄一が主宰する建築設計事務所。環境への敬意、先人による優れた蓄積の継承などを軸にした建築やインテリアなどを手掛ける。

空間における人間の本能的な行動ってなんでしょう?

建築の場合は、設計者の本能とその空間を使う人の本能の二つあると思います。空間を体験する人の本能としては、例えば大きい空間にぽこっと小さい空間がくっついていたとして、その小さい側の空間にいるとなんとなく落ち着いたりしますよね。それってきっと昔からある本能的に備わっている感覚のような気がします。

洞窟のような場所は確かに落ち着きますね。

設計しているときもそういった本能的な部分は大事にしたいなと思ってます。快楽主義的とも言えますが、「なんかこの空間気持ちいいな」とか「楽しそうだな」みたいな場面とか空間を、そこでの体験を想像しながら作ります。本能の反対側に論理だとか、形式といったものがあると思いますが、それらを本能と橋渡しするのが設計者に必要な職能なのかなと思います。

論理とか形式から本能への橋渡し……?

例えば、絵とか写真とかにも、これいいな、気持ちいいなと思う定石みたいなものがあると思うんです。ブラマンテとかハンマースホイの絵で自然光が正面からではなく、横から入っていると視覚的に気持ちよさがあるとか、フレームが連続していると奥行きがより魅力的に見えるとか。作り手としては、そんな快楽や本能と、形式の組み合わせみたいなものを、建築はもちろんですが、建築以外からも学びながら設計をしていきたいなと思ってます。

人間の暮らし方や社会状況は変化し続けていますが、変わっていない部分も当然あると思います。

空間に対する本能的な感受性は太古の昔から変わっていないと思います。人類の歴史を見ると、農耕社会以前の狩猟採集社会だった時間の方が圧倒的に長い。その時代の人々は定住することなく、常に移動しながら、その時々で心地よい場所を見つけて夜を越します。その時期に形成された、安心して過ごせる場所を見つける本能がいまでも私たちのなかに生きていて、それらの感覚に素直であることが普遍的に気持ちの良い空間づくりにとって大切なのかなと思います。

自粛期間中、リビングのテーブルにいることよりも、キッチンの作業台にパソコンを持って行って仕事している時間の方が長かったんです。なんかそんな自分の姿を見て、まるで昔人間が火を囲んでご飯を食べている姿と重なりましたね。

間取りの話になってしまいますが、それこそ昔の日本は同じ空間にちゃぶ台があったり、布団があったりと、時間ごとに家具を入れ替えて使用していました。今の日本の家はダイニングやリビング、寝室が分かれていることが多いですよね。

不動産屋さんの資料を見ていても、LLDKやLDKとかばかりですもんね。

しかし部屋の分け方はその時代の社会状況を背景にしています。キッチンについて言えば、人類の歴史では調理することと食べることが同じ場所で行われた時代が長かったと思いますが、主婦や使用人の空間として完全にリビング・ダイニングとは隔離されていた時代もあります。しかしまた次第にキッチンをリビング・ダイニングと一体化させるのも主流になってきました。

キッチンが中心の家。

焚き火を囲んで生活していた時代へまた戻っていってるんですかね。制度的に隔離されていた時期を経て、キッチンがまたリビングの一部として生活の中心に戻ってきているというのは、人間の本能に立ち戻っていると言えるかもしれないですね。