About  INSTINCT EXPLORER

例えば、クライミング。 彼らは誰よりも早く、誰よりも高く、 垂直に立つ壁を本能で登る。
例えば、冒険家。 彼らは、過酷な環境下であるにも関わらず、 まだ見ぬものを自分で見たい、
体験したいという理屈を超えた本能で身体を動かしている。

「INSTINCT EXPLORER」、 つまり本能で冒険する。 理屈ではない。
勝手に身体が動いてしまう。 そこに人らしさ、真の個性が宿る。

どこであろうが、いつだろうが、誰であろうが、 平等にある“本能”。
一度、後先考えず、利益・不利益考えず、 本能に従って見るのはどうだろう?

INSTINCT EXPLORERは、そんな冒険家を応援する。

S/S INSTINCT EXPLORE TEE ショートスリーブ インスティンクトエクスプローラーティー

¥7,150 Tax In
Color :
  • Black
  • /
  • Navy
  • /
  • New Taupe
Size :
  • S
  • /
  • M
  • /
  • L
  • /
  • XL

Model Nairu Yamamoto

Height 163cm / wear Black size S

SEND(送る)、JAM(詰め込む)、ROUTE(道筋を決める)というクライミング用語を背面に表現したTシャツ。原料は、日本環境設計によるリサイクルポリエステル(EXPLORE SOURCE)を使用したTシャツのニットの間のような質感でスポーツにもシティにも対応。さらに無縫製の立体的なシルエットによって着心地も優れたうえ、廃棄ロスも少ない地球に優しいプロダクトとなっている。全3色展開。

INSTINCT EXPLORER

Episode 2

CHIT CHAT


山本奈衣瑠と土砂降りの中のランニング

モデルとして活動しつつ、若者の視点から日本におけるフェミニズムを考えていくコンセプトマガジン「EA(エア)」の編集長を務める。パーソナルな視点を交えつつ、スポーツやクリエイティビティなど様々な角度から記事を作っている。

EAマガジンという雑誌を作っていますが、かなり大変じゃないですか?

とっても大変です。毎回締め切り寸前になんでこんなことやってるんだろうって思っています。

お金も時間もかかりますしね。

チームでやっているので、みんな疲れすぎて泣いてしまったり……。疲れ過ぎて嫌になる時もありました。でも終わるとすぐ次のことを考えてしまって、みんなに「次なにする?」って発言している自分がいるんですね。

自分が感じたもの、触れたもの、見たものを共有したいと。

こんなにしんどくて辞めたいと思うのになんでやるんだろうと改めて自問自答してみると、本能としか説明できません。特に自粛中、ずっと家にいると体を動かすことを忘れて、目でパソコンやスマホの画面や映画を観たり、本を読んだりして脳で考える。そんな日が続いていると、「あれこんな身体があるのに、私、頭の部分だけで生活が完結してる!」って思うと、なんだか悲しくなっちゃったんです。

それはまた独特な感性ですね。

それで、外は土砂降りだったんですけど、無我夢中で走ってみたんです。ロックをガンガンにかけて(笑)。家に戻ると、「あ〜疲れたぁ〜!」と感じたと同時に「あ〜ちゃんと身体がある!」と。筋肉の疲労と冷たさを感じることが私にとっては生きがいなのかもしれないって思った瞬間でした。

自粛という理性からの解放が気持ちよかったんですね。

身体を本能のままに動かして、それでつまずいたり、止まってしまうこと自体もすごい重要なんだと思うようになったんです。そう考えると雑誌作りに似ているのかもしれませんね。とにかく走り出す。転んでも、また走り続けるみたいな。

EAマガジンを通して、山本さんが“怪我をしてまで”伝えたいものってなんでしょう?

歳をとるにつれて、色々なヒト・モノ・コトとの出会いをきっかけに、今までは受けては流していたものを自分のところで一度とめて考えるようになりました。考えることが当たり前になると、色々と今まで見えてこなかったものが次第に見えるようになったんです。

“きっかけ”がなかっただけなのかも……と。

だから私が得た“きっかけ”をみんなに与えられたらいいなと思って雑誌を作っています。あくまできっかけ作りなので、答えを提示することもありません。進むことも、進まないことも肯定したい。進んだ先にある良し悪しは、あなたが選べばいいっていうスタイルです。だから私も作り手ではあるものの、読者と一緒に答えを見つたいというか、自分の本能に向かって一緒にダイブして、何か大切なものを探す旅に一緒に出たいっていう気持ちなんです。