クライマーを、より快適に
じっとしているときは体を暖め、体を動かすとスリットが開いて、適度に体温と蒸れを外に逃がすベントリックス™テクノロジー。肌寒い時期の行動着として最適なこのベントリックス™に、軽量素材やストレッチ素材を組み合わせて、驚くほど着心地が軽くて動きやすいウェアに仕上げました。重量はウインドシェル並みのわずか176g。羽根のような軽さながら、あるとないとでは大きな違いが生まれる、新世代のアクティブインサレーションです。
CB | クリアレイクブルー
KO | ノックアウト オレンジ
K | ブラック
❶ 表地
PERTEX® Quantum
身頃部分には軽量なパーテックス®︎クァンタムを採用。脇や背中などにはストレッチナイロンを使用して動きやすさを追求。
❷ 中間層
VENTRIX™ 25g /㎡
保温・高通気素材ベントリックス™の薄手なタイプを使用。前腕部のみベントリックス™を入れず、動きやすさを高めています。
※ スリット形状はイメージです
軽量素材とストレッチ素材を適材適所で使い分けた理想的なハイブリッドウェア。保温性が必要になる体幹を中心に保温材を配置し、逆に、保温性をあまり必要としない前腕部分は保温材を入れずにシェル一枚地にするなど、構造的にも効率性を徹底追求。軽さや動きやすさを阻害する余計な機能を一切排した、シンプル設計も大きな特徴です。
薄めのベントリックス™素材が保温材として封入されていますが、ヒジから先の前腕部のみ保温材はなし。保温性の低下を最小限に抑えながら、軽量コンパクト性を実現しています。
軽量でありながら引き裂き強度に優れる素材パーテックス®︎ クァンタムを本体に採用。高密度に織られているため防風性が高い一方で、非常に薄手のためコンパクトに収納できます。
脇と背中には、ストレッチ性の高いナイロン生地を配置。動きやすさをさを向上させているだけでなく、ストレッチするベントリックス™ 素材の機能も余すことなく引き出しています。
ヘルメット対応の大型フード。後頭部のワンハンドアジャスターには、フードをかぶったまま寝たときにも頭への当たりがソフトなネオプレーン製コードロックを採用しています。
背中側の裾には、SUMMIT シリーズのビッグウォールパンツと連結できるタブが付いています。脱いだジャケットを仕舞う余裕さえない限界の状況下でありがたい機能です。
左胸に設けられた内ポケットに収納できるポケッタブル仕様。収納サイズは驚くほど小さく、カラビナタブが付いているため、ハーネスなどに下げて持ち歩くこともできます。
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松本 省二Shoji Matsumoto
春夏秋冬、一年中、山で使っています。夏は気軽に持っていけるちょっとした保温着として使えるし、冬は運動量の多いバックカントリーのハイクアップのときなどにちょうどいい保温性で、僕の場合はマイナス7〜8℃くらいまで、アンダーウェアの上にこれを着るだけで行動しているときもあります。なかでも、いちばん活躍するのは春と秋ですね。その時期に着るミドルレイヤーとしてちょうどいいんです。中綿が入っているのですが、かなり薄めなので、体が暑くなりすぎることがなく、春秋の肌寒い時期にはぴったりです。とにかく軽くて動きやすいのも特筆したいところ。着ていて突っ張るような感じがなく、風も防いでくれるので、この時期は一日中ほぼ着っぱなしでいけます。行動中に脱ぐこともなければ、よほど天候が荒れでもしないかぎり、この上にシェルを着る必要性も感じません。感覚的には、着心地のよいウインドシェルと薄いベストが合体したような感じでしょうか。それでいて、内ポケットに収納できるくらいコンパクトになるので、フリースなどより使い勝手はいいですね。山での活用範囲はとても広いと感じています。
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馬目 弘仁Hiroyoshi Manome
主に、春や秋のフリークライミングでよく着ています。ほどよい保温性があるにもかかわらず、着ていないかのような軽さと動きやすさがあるウェアなので、上半身を大きく使うフリークライミングで着てもストレスに感じることがありません。とくに、瑞牆山や北アルプス錫杖岳などのマルチピッチルートに行くときは有利に感じます。そういうルートでは、吹きっさらしの場所にしばらくとどまってビレイをしなくてはいけないことがあり、なんらかの保温着を持っていくのですが、ダウンやフリースではかさばりすぎ、ウインドシェルでは寒く感じることが多い。そんなときに、このベントリックスハイブリッドフーディがベストの選択肢になり得ます。しかも、保温着としてだけでなく、これを着たままでも登れる動きやすさがあるうえ、ポケットに収納すればハーネスにぶら下げられるくらいコンパクトになるので、マルチピッチルート用のウェアとしては言うことないですね。私は長袖Tシャツの上にこれを着て登ることが多いのですが、生地の滑りがよいので、この上にシェルを着ても動きやすい。重ね着しやすいことも気に入っているポイントです。
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佐藤 裕介Yusuke Sato
一見、かなり薄手のジャケットなのですが、これ一枚着るだけで、体感温度はかなり変わるという印象です。今シーズンは冬にも着ていたのですが、アプローチを歩くだけならこれだけでも十分ですね。そういうとき、これまではフリースなどを着ていたのですが、ベントリックスハイブリッドフーディのほうが表面に雪がつかないし、風も通さないので有利に感じました。フードがまたよくできていて、薄く中綿が入っているので、かぶるだけで暖かさがさらに一段上がる感じがします。基本的には、春や秋にいちばん向いているウェアだと思うのですが、体のコアの部分を暖めてくれるので、冬の寒い時期にもかなり対応してくれるウェアです。思った以上に生地がストレッチするので、動きやすいところも気に入っています。とくにヒジ周りが動かしやすいのはクライミングではありがたいポイント。もともと重量的にとても軽いウェアなので、着ている感覚が軽いところも動きやすい理由かと思います。あとはやはり、コンパクトに収納できるのは便利に感じるポイント。ザックのトップポケットに入れられるくらい小さくなるのは、山で使い勝手がよく感じます。