Action

世界初となる
マイボトルマラソン大会は
どれほど地球環境に
インパクトを与えるのか?

湘南国際は世界初のマイボトル・マラソン大会に

15回目を数える2021年の湘南国際マラソンでは、世界で初めて、ランナー自身がボトルを携帯して走る新ルールが始まる。従来のように、給水ポイントやゴール後にカップやペットボトルによるドリンク提供を行わない。この新しい試み<テイクアクション>によって、減らすことができるペットボトルは、合計57500本、紙コップ・プラコップ50万個。梱包用の段ボール、ゴミ袋やゴミ箱も大幅に減ることとなる。CO2削減効果は、約6トン。これは、500mlのペットボトルに使われている資源を、約17万本分削減した場合と同等の効果だ。

BEFORE AFTER

[課題]25,000人の規模のマラソン大会でのゴミの量は「7.7 トン」
[解決]ゴミの7割を占める「使い捨てコップ」と「ペットボトル」を全廃する

地球環境も、ランナーも考えた新ルール

とは言え、従来のエイドステーションが消えることで、不安を抱くランナーもいるだろう。当然のことだ。しかし、湘南国際マラソンは、このエコフレンドリーな新ルールが、ランナーに余計な負担を強いないよう、最大限の給水態勢を敷く。

マイボトルにランナー自身で給水するポイントは、コース上に500以上、平均80mおきに設け、フルマラソン20000人、10㎞マラソン5000人、合計2万5000人の参加者に対して、50tの水量と5000個の蛇口をスタンバイ。いったんマイボトルにドリンクを補充すれば、いつでも、自身が必要なタイミングで給水ができ、次のエイドステーションが表れるのを「まだか。あとどれだけ走ればいいのか」とストレスを感じずに済むことは、ランナーにとって大きなメリットになる。

HOW TO HYDRATION

コース上には50tの水量と5,000個の蛇口を用意500ヶ所以上に
及ぶ給水ポイントは平均80mおきにランナーを出迎える。

湘南国際で作る、世界のニュースタンダード

ランナーが一口飲むだけのために使われ、捨てられる膨大の数のカップは、資源の無駄遣いであり、プラスティックを燃やせば気候変動の要因にもなる。ランナー一人ひとりが、マイボトルやマイカップを持って走る。そのアクションが、未来の子どもたち、地域、そして地球環境に役立つはずだ。世界最初のアクションが、湘南国際を起点に世界中に広がり、マラソン大会のスタンダードとなっていくに違いない。