“The universe resounds with the
joyful cry I am.”P23
“The universe resounds with the joyful cry I am.”P23
人が生まれ、育ち、学び、働き、恋し、成熟を経て、老い、死んでゆく円環。そんなライフサイクルを名だたる写真家たちの1枚1枚によって伝える写真集が『The Family of Man』です。これは、ニューヨーク近代美術館写真部門のディレクターだったエドワード・スタイケンが1955年に企画した伝説の展覧会をまとめた1冊。
「結婚」、「誕生」、「遊び」、「家族」、「死」、「戦争」など、人類の営みをテーマごとに写し撮った68か国273人の作品群。それらは被写体の場所や時代、人種やイデオロギーに縛られず、人が人のことを想い尊重し合う日常の風景の連続です。
「全世界において人間は本質的に単一である」というこの展覧会のコンセプトは、65年経っても色あせないどころか、格差と分断が時代を侵食する今だからこそ向き合いたい人の世界の温かな輪。「人類は大きなひとつの家族」という、この本のタイトルが人々に届く日は再び来るのでしょうか? そして、あなたには何ができるのでしょうか?