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        LONG DISTANCE HIKING COLLECTION

        THE NORTH FACE

        LONG DISTANCE HIKING

        COLLECTION

        衣食住を詰め込んだバックパックを背負って大自然の中を自らの足で歩き抜く、ロング・ディスタンス・ハイキング。そのルーツをたどるべく、ロングトレイルの聖地ともいわれるジョン・ミューア・トレイルへ。コラムでは、アメリカで育まれたロング・ディスタンス・ハイキングの歴史や背景について、世界各地のアウトドア体験を発信する『Field Mag』編集長Graham Hiemstraに聞く。

        Photographs by Brian Chorski
        LONG DISTANCE HIKING COLLECTION

        COLUMN

        Eastern Sierra Hiking Heritage and

        the Birth of American Long Trails

        イースタン・シエラのハイキングの歴史と
        アメリカのロングトレイルの誕生

        Contributed & Photographs by Graham Hiemstra

        忙しなく日々を過ごす人々には、時にハイキングが必要です。森の中を歩くことは私たちの心と頭に平穏をもたらし、また、野生動物や背の高い木々、広大な景観の素晴らしさに触れると、人生にはメールや締め切り、成果物よりもはるかに大切なものがあることに気づかされます。自然と深く繋がることを求める人々の中には、ロング・ディスタンス・ハイキングに感化される人も少なくなく、トレイルを端から端まで歩き通す「スルーハイク」という言葉もあり、特に長距離間のスルーハイキングほど、挑戦と達成感に満ちた偉業はありません。
        アメリカには、アウトドア愛好家の間で知られる3つの「ロングトレイル」があります。東海岸にあるアパラチアン・トレイル(AT)、西海岸にあるパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)、中西部にあるコンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)です。トリプルクラウンとも呼ばれ、それぞれが唯一無二であるこれらのトレイルは、過去1世紀にわたり、北米のハイカーたちの心に神話を築き上げてきました。そこには、西洋的な自立の哲学と、大地と一体化してきた土着の人々の視点とが融合しています。
        ロング・ディスタンス・ハイキングという概念は長い間北米の壮大なアウトドア文化の一部でしたが、1990年代に大きな転換期を迎え、スルーハイキングはニッチな人々が挑む過酷な冒険から、メインストリームの憧れの対象へと変化していきました。文化の変遷や装備の進歩などの後押し、また環境意識の高まりに伴って、人々は次第に自然への逃避という考え方に惹かれるようになり、ATやPCTのようなロングトレイルは、自然との深いつながりの象徴となりました。また、ウルトラライト・バックパッキングギアの登場によって、長距離を歩くハイカーの荷物が軽量化されました。身体的な負担と通過する自然への環境負荷の双方を軽減できたことで、ロング・ディスタンス・ハイキングはさらに身近な文化となったのです。

        もっとも、アメリカのロング・ディスタンス・ハイキングの起源はそれより何十年も前に遡ります。1920年代、ベントン・マッケイの先見の明によって生み出された、アパラチアン・トレイル(AT)という構想です。アメリカ東部のジョージア州からメイン州まで延びる3,540kmの歩道で人々と自然とを再び結び付けるという彼の構想は、シンプルでありながら奥深いものでした。トレイルは1937年に完成したものの、全工程を一度に踏破するハイカーが現れるまでは、10年以上の歳月を要しました。1948年、アール・シェイファーが史上初めてスルーハイクを達成させ、大自然にどっぷりと没入する手段としてのロング・ディスタンス・ハイキングが誕生したのです。険しい地形、鬱蒼とした森、急峻な登り、そして強い絆で結ばれたハイキング・コミュニティで知られるアパラチアン・トレイルはハイキング文化の中核をなし、その険しく森林に覆われたトレイル上で、仲間意識、冒険心、そして忍耐力が育まれてきました。

        1968年にATとともに初のナショナル・シーニック・トレイル(国立景観トレイル)に指定されたパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)では、アメリカ西海岸の広大な風景の中でのスルーハイキングを行うことができます。PCTは、メキシコからカナダまで、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州を縦断する全長4,265kmのトレイルで、砂漠や高山の原生地など、アメリカ国内でも最も壮大な地形へとハイカーを誘います。ATが多くの町を通過し、文明圏に近いルートであるのに対して、PCTは孤立した区間が長く続くことで知られ、孤独と過酷さの中において、最小限の装備で最大限のものを得るという、新しいタイプの自立したウルトラライトハイカーを生み出してきました。

        1978年に創設されたコンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)が、この三大トレイルを確立させました。この壮大なロッキー山脈を貫き、国内でも最も人里離れた険しい地形を縫うトレイルは4,873kmにわたりますが、まだ未完成であり、ハイカーにとって最も挑戦的で、熱意や忍耐力、根気強さが求められます。

        「ハイキングの三冠(トリプルクラウン)」として知られるこれらのトレイルは、単なる物理的な旅というだけでなく、自然や自己とのより深い結びつきをもたらす、現代のスルーハイキング・コミュニティを生み出しました。総距離12,600kmを超えるこの3つのトレイルをすべて踏破した者は、ハイキング・コミュニティで伝説的な存在となります。これは、ロング・ディスタンス・ハイキングの世界において、最も名誉な業績のひとつです。

        この3つのトレイルにはあらゆる意味で心を動かされますが、アメリカで重要なロングトレイルはこれだけではありません。カリフォルニア州の険しい東部のシエラネバダ山脈に位置し、PCTの一部でもあるジョン・ミューア・トレイル(JMT)は、世界中のハイカーにとって数あるトレイルの中でも特別な意味を持つ存在です。

        JMTは、著名な植物学者ジョン・ミューアにちなんで命名された、344㎞にわたる人気のトレイルです。ミューアの著作はアメリカの自然保護運動に影響を与え、国立公園制度の形成へとつながりました。JMTはATの完成からわずか1年後の1938年に整備され、ミューアの功績を称え、彼が愛した目を見張るような大自然と人々をつなげるために設計されました。ヨセミテ渓谷から出発し、全米本土最高峰のホイットニー山の山頂を終点とするJMTは、PCTと260㎞のトレイルを共有しながら、国内で最も美しい高山の景観を縫うように走っています。JMTは、何十年もの間バックパッカーの巡礼の地となっており、ミューアが守ろうとしたシエラの花崗岩の山々、アルパインレイク、深い原野など、凝縮された体験ができる挑戦的なトレイルです。

        PCTのセクションにおけるJMT沿線部分とイースタン・シエラ区間は、ロング・ディスタンス・ハイキングのコミュニティで特別な位置を占めています。それは、PCTのスルーハイカーにとって重要なマイルストーンであり、最も美しく、意欲をかき立てられる区間だと考えられているからです。この区間にはPCTの最高地点 であり、全米本土最高峰でもあるホイットニー山が含まれ、補給地点までの距離が長い区間があるため、さらなる挑戦や意義が高まる行程です。多くのハイカーにとって、イースタン・シエラはスルーハイクの核心であり、景色の美しさは報酬であると同時に持久力の試練でもあります。

        イースタン・シエラを訪れた際、私たちはこれまでに述べてきた素晴らしい景観やトレイルはもちろんのこと、ロング・ディスタンス・ハイキングの文化にとって欠かせない重要な要素に触れる機会を得ました。「トレイルエンジェル」という存在です。

        トレイルエンジェルは、何の見返りを求めずに思いがけない親切をしてくれる人々です。彼らは、トレイルの中の特に乾燥した区間で水を置いてくれたり、道路の横断地点にスナックステーションを設置してくれたり、補給や避難のために町まで送ってくれることもあります。ATやPCTのようなトレイルで、肉体的にも精神的にも困難に耐えている多くのハイカーにとって、こうした厚意を受ける瞬間は、単なる手助け以上です。彼らは、人々の善意や士気を高めることを思い出させてくれるのです。トレイルエンジェル自身も、かつてハイカーだったことが多く、大切なコミュニティに恩返しをしようとしています。彼らのさりげない親切が過酷なハイキングを忘れられない旅へと変えてくれるのです。

        アメリカの伝説的なロングトレイルを歩くことを決意した人々にとって、その経験は自然や結束の強いハイキング・コミュニティとつながることと同様に、慌ただしくストレスの多い現代社会から切り離されることも意味します。熟練したスルーハイカーからセクションハイカー、トレイルエンジェル、そして日帰りでトレイルの短い区間だけを歩く人々まで、自然界への愛と冒険心は共通のもの。そして、それは決して忘れ去られることはありません。普段の生活に戻り、デスクや職場に戻っても、自然界はいまもそこにあり、私たちの帰りを待っていてくれることを、私たちは身に染みて知っています。そして私たちがそこに戻るとき、自然は清々しい空気とロングトレイルで私たちを迎え入れ、道を選ぶよう、そして引き返すことのないようにと、励ましてくれているのです。

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