Marching logとは…
私たちTHE NORTH FACE 3(march) スタッフがフィールドアクティビティを通じて体験したこと・感じたことの記録です。
こちらをご覧頂いた皆様が自分もやってみたいと思って頂けるような投稿をお届けします。
こんにちは。
THE NORTH FACE 3(march) スタッフの持田です。
寒い冬から一転、日中は一気に気温が上がり半袖で過ごすことが多くなりました。
登山も残雪を楽しんだり、春のお花を散策し眺めたり、色んな楽しみ方ができる季節になりました。
marching log 第19回目は乗鞍岳に残雪期登山に行ってきたので、その様子をご紹介致します。
乗鞍岳は長野県と岐阜県を跨いだ場所に位置する標高3,026mの活火山です。
夏は高山植物が有名で、広大な山の中に綺麗なお花畑が現れます。
今回は残雪期登山ということで、夏には見れない真っ白な雪景色を楽しみながら登ってきました。
ルートはこんな感じです。
冬季車両通行止めの影響もあり、この時期はゲレンデを登って山頂を目指すルートが一般的です。
今回運良く道路の通行止めが解除され、三本滝まで車で向かえ大幅に短縮することができました。
土曜日ということもあり、朝5:30に着いた時には駐車場はほぼ埋まっていました。
ここからゲレンデを登ってまずは肩ノ小屋を目指します。
朝の山は空気が澄んでいて雪が輝いています。
少し登っていくと、剣ヶ峰が見えてきました。
冬にしか見れない、雪がかった頂上。
登るスピードも速まります。
1時間ほど歩くと森林限界の看板を発見しました。
3月頃までは雪崩も見られるので、積雪期に登られる方はご注意下さい。
さらに歩くこと30分。
木々がなくなり、あたり一面白い雪の丘に到着しました。
ここからは本格的に急登を登っていきます。
急斜面をピッケルとアイゼンを使って滑落しないよう慎重に進んでいきます。
今回は晴天で真っ青な空と雪のコントラストがすごく綺麗でした。
途中振り返って通り過ぎた肩の小屋を撮影。
3分の2ほど雪に埋まっていました。
登り始めてから2時間程経ち、やっと剣ヶ峰が見えてきました。
ここまできたらピークまであとほんの一息です。
引き続き急登を登っていきます。
最後の急斜面も登り終え、やっと剣ヶ峰に到着しました。
標高3,026m。アルプスや八ヶ岳も見え、今回は見つけられませんでしたが天気の良い日は富士山も見えるそうです。
ここには乗鞍本宮神社があり、山頂に登り神社に参拝する登山者を守ると言われています。
安全祈願を祈って参拝しすぐに下山します。
下山しながらふと前を見ると北アルプスが目の前に見えます。
次はどこの山に登ろうか、考えてわくわくしながら下山していきます。
山頂から約1時間半ほどで駐車場に到着しました。
これからの季節はまた違った景色が見れるので、ぜひ皆さんも登ってみてください。
最後に今回おすすめのコーディネートをご紹介します。
カットソーはicebreakerのメリノウールで。
急登を登りきったあとの停滞時も汗冷えなく保温してくれるので残雪期は特におすすめです。
ハイカーズジャケットはカジュアルなシルエットなので普段使いでも活躍します。
残雪期は気温も高く薄着になりがちですが、念のためフリースやインナーダウンも必須です。
パンツはストレッチが効いて歩きやすいアルパインライトパンツの上に、防水パンツを履きます。
ハイカーズシェルパンツは通常のレインパンツと違ってポケットがたくさんついているので、普段使いにもおすすめです。
雪山登山では雪が太陽の光を強く反射させるので、いつもより特に眩しくサングラスや日焼け対策は必須です。
ザックはピッケルやインナーダウンなどの必携品をしっかり収納できる30L前後のものがおすすめです。
テルスは重い荷物を入れても背中や腰の負担が少なく、生地の耐久性もあるので残雪期の日帰り登山やこれからの季節の日帰り〜1泊登山にもおすすめです。
だんだん気温が上がって山にも新緑の季節がやってきました。
ぜひ皆さんも安全に気をつけて登山をお楽しみください。