THE NORTH FACE、Goldwin、nanamica、WOOLRICHの4つのブランドのアイコニックな定番アイテムを最先端の素材【Brewed Protein™】に置き換え未来のウエアとして新たに誕生させた今回のBrewed Protein™コレクション。計17アイテムがラインナップしております。
Brewed Protein™/ ブリュード・プロテイン™
主原料を石油などの化石資源や動物資源に依存せず、植物由来の糖類を独自の発酵(ブリューイング)プロセスにより生産。脱石油、脱アニマルに対し大きな役割を果たせる可能性を秘めている。また、Brewed Protein™ポリマーを紡糸したBrewed Protein™繊維は、カシミヤ繊維、ウール繊維の生産と比較した場合には、温室効果ガスの排出量や水の使用量の削減が見込めるなど、次世代の基幹素材としても期待される。
Material/ 生地
Vol.2となる今回は、今コレクションに採用されている2種類のニット生地をご紹介致します。
まず1種類目は、Goldwin のHooded Sweater、THE NORTH FACEのO DENALI JACKETに採用された、Brewed Protein™繊維を用いたバルキー糸と、ウールのモール糸で編みたてたニット生地。
●バルキー糸とは、嵩をもたせるように加工した糸で、糸の中に多くの空気を含むことができる為、軽量且つ保温性が高いのが特徴。
●モール糸とは、糸全体に直立した毛羽のある糸で、肌触りが良く、毛足のある高級感のある質感が特徴。短い毛足が毛羽たち、ほんのりと光沢のある表情を見せるのも魅力。
そんなバルキー糸とモール糸を組み合わせた今回のニットは、嵩高と起毛感を出すことで毛足の長いフリースのように保温性を持たせ、ニット特有の伸縮性も兼ね備えた万能な生地。Brewed Protein™繊維を用いたバルキー糸により、ニットにありがちなゴワゴワした雰囲気がほとんどなく、柔らかい肌触りに仕上がっている。
化学繊維よりは重さが出てしまうものの、ニットの重厚感を感じられ、身体馴染みも良い生地感がストレスフリーな着心地に繋がっています。
DENALI JACKETなど従来のアイテムに使用されているフリース素材は、石油が原料のポリエステルが使われていることが多く、洗濯のたびに下水へ流れ、そして下水処理を抜けて川や海へ流れ出ていることが近年問題となっています。
これがいわゆるマイクロプラスチック問題で、マイクロプラスチックが海に流れ出ることで
・生分解しないため長期間自然界に残留する
・プラスチックは有害物質を吸着しやすい
・海面のプランクトンと一緒に海洋生物の体内に取り込まれる
・生物の体内に取り込まれたマイクロプラスチックが食物連鎖によって人間へ悪影響を及ぼす可能性がある
・浮いているプラスチックは太陽光などでメタンガスをかなり発生して温暖化につながる
といった様々な問題があります。
そういった課題の改善への一歩として、今回は環境に配慮した素材を使用したバルキー糸及びモール糸を用いて、フリースの質感を表現し、商品を製作いたしました。
2種類目は、Brewed Protein™とウールを混紡したバルキー糸、リサイクルポリエステルを用いたニット。
先ほどのニット生地よりも混紡率の高い、22%のBrewed Protein™繊維を混紡した糸を用いて、日本国内の工場で丁寧に編み立てられ、肌を包み込むような柔らかいワッフル素材が特徴。生地の凹凸が接触する肌との間に空気の層を作り出し保温性を生むことで、通常のニットよりも軽くて暖かい仕上がりになっています。
この素材を使用したGoldwin のWF Crew Neck Sweaterは、裾にリブがなく、サーマルのカットソーのように秋口にはトップスとして、冬場にはインナーとしても重宝するアイテム。通常のセーターのようなゴワつきがなく、アウターを着てもかさばらないので使いやすい点もおすすめ。
Outfit/ 着回し
秋から冬、春にかけて誰しもが袖を通す定番中の定番アイテムといえばニット。
ざっくりと取り入れればスタイルが作れる安定感や保温性は心強い。
秋口にはトップスとして、冬場にはインナーとしても重宝する。
Goldwin のWF Crew Neck Sweaterは、サイズ展開が1~5(S~XXL) と幅広く、オーバーサイズで合わせたり、全体をモノトーンでジャストサイズで合わせるのもカッコ良く決まる。リラックス感とクールさを両得でき、着こなしが重たく見えないところも魅力。老若男女問わず使えるアイテムと言える。
GoldwinのHooded Sweaterは、表情のふわふわとした柔らかな肌触りでとても軽い着心地。オーバーサイズで着用すれば、綺麗目な素材のボトムスだけでなく、デニムやスウェットなどラフな素材にもよく合う。
THE NORTH FACEのO Denali Jacketは登山などのアウトドアにおける、中間着用として開発された。長年継承するブランドアイコンを、よりサステナブルに、モダンにアップデート。
モノトーンなスタイリング、シーズンレスなデニムと合わせてもニット素材の起毛感が季節感を演出。これからの季節は寒暖差が激しく体温調節に悩む時期。アウターとしてもインナーとしても活躍する1着。
Maintenance/ お手入れ
どちらのニット素材も、ご自宅でお洗濯の際は手洗い、またはドライクリーニング、ウエットクリーニングが可能となっております。お洗濯の際は中性洗剤をご使用いただき、弱く絞ってから形を整え干してください。
その際の干し方は、吊り干しではなく、平干しをオススメいたします。
ハンガーを使って干すと、肩にハンガーの跡がついたり、袖や裾が伸びてしまうのでお避け下さい。
また、濡れた状態が長時間続くと、生乾き臭の原因となる雑菌が繁殖しやすくなったり、型崩れがしやすくなるといったリスクがあるので、可能な限り早く乾かすのが得策と言えます。
今回のアイテムを少しでも長くご愛用いただき、皆様の大切なアイテムの一つとなることを心から願っております。
革新的な構造タンパク質素材Brewed Protein™繊維を使用したコレクションを是非、丸の内POP UPストア REGENERATIVE CIRCLEで実際にご覧ください。
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REGENERATIVE CIRCLE (POP-UP STORE)
東京都千代田区丸の内2-4-1, 丸の内ビルディング 1F
Marunouchi Building 1F, 2-4-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
03-6259-1360
2023年9月29日 – 2024年1月下旬
29 September 2023 – Late January 2024
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