季節の変わり目、とくに春のはじめは、ウエア選びに迷うことが少なくありません。春が近づくこの時期は低気圧と高気圧が交互に通過して、三寒四温といわれるように寒暖が周期的に入れ替わります。また、晴れて暖かくても日陰に入ると寒かったり、風が冷たく感じられたり、逆に、寒いだろうと着込んでいたら思いのほか暖かくなったりすることもあります。
天気が読みにくい時期のウエアの選択ミスはだれもが経験することですが、たとえ間違えたとしても、ふだんの生活ならそれほど困ることもありません。日中不便な思いをしたとしても、家に帰ればそれまでのことです。
でも、たとえばそれが旅先だったらどうでしょうか。
ウエアが足りないと寒い思いをすることになるし、多すぎると今度は荷物になってしまいます。出先で買い足そうにも気に入ったものが見つかるとは限らないし、使わないウエアを持ち歩くのは意外とストレスになります。
寒すぎず、暑すぎない、ちょうどいいウエアがほしい。そんなときこそウールの出番です。
ご存知のとおり、ウールのウエアは保温性に優れています。縮れた羊毛を紡いだ糸でつくられた生地は、たっぷりと空気を含むことができます。ウエアが蓄える空気は薄い層をなし、体から出る熱で温められます。温かい空気を身にまとっているようなものです。
それに加えて、ウールには、もうひとつ大きな特長があります。それが調湿性です。ウールには吸湿性があり、身にまとった空気の層に含まれる湿度を吸って、ムレ感を抑えてくれます。温かいだけでなく、暑い日にもさわやかな着心地が続きます。多くの人が、いちどウールを着ると手放せなくなる理由です。
メリノウール67%とコットン33%の糸でつくったツイル生地のジャケットです。一般的なコットンツイルと比べてほどよく暖かく、それでいて汗ばむような陽気でもさらりとした着心地で、寒暖差が大きい春の旅も最適です。襟の裏側にはボタンがあり、寒いときには襟を立てて使うこともできます。ボタン付きのポケットはパスポートや大型のスマートフォンも収まるサイズ。背中にはスリット式のベンチレーションを備え、フロントファスナーにはダブルスライダーを使っています。
ジャケットと同じ生地でつくったパンツです。コットンのパンツに比べてムレ感が少なく、通年着用できます。シルエットはゆったりしていますが、テーパードさせているため足元はすっきりして歩きやすく、ちょっとした散策などにも向いています。コットンブレンドの生地はコシがあり、着用によるシワがつきにくいので旅先でも使いやすい一本です。
ほどよい着心地が持続するウールならではの快適さは、重ねて着ることで倍増します。コットンをミックスしたツイル生地のハリントンジャケットは、コットンよりも温かく、化繊よりもムレにくくなっています。さらりとした穿き心地のパンツは、年間通して快適に使えます。寒暖差のある春先の旅にもぴったりのセットアップです。
快適な衣服内空間をつくってくれるウールは、少ないウエアでやりくりしたい旅にも最適のウエアです。旅こそウール。旅上手な人はすでに実践しています。