身近にあって気軽に楽しめるのが低山の魅力ですが、ベストシーズンはいつかと聞かれれば、冬から春にかけてのこの時期かもしれません。

緑が生き生きとする夏は生命力に満ちていますが、生い茂る葉に遮られて眺望は望めず、風も抜けません。虫も多いですよね。毎年のように暑さが厳しくなるなか、汗にまみれてもくもくと歩き続けることになってしまいます。夏は、標高が高い山にエスケープしたくなる季節です。

春のはじめ、木々が芽吹きはじめるこの季節の低山は、トレイルに光があふれ、気持ちのいい風を感じられます。歩くなら、今です。
気持ちよく歩ける季節ですが、ウエアリングには注意が必要です。日なたは暖かくても気温自体は低いことも多く、日陰はひんやりとします。歩くとじんわり汗をかきますが、日陰に入ると寒く感じるでしょう。そんなときにオススメなのが、この春新しく登場するリアルフリースのハーフジップです。

最新のリアルフリースは、ボーダー状に起毛させているのが最大の特徴です。起毛させてかさ高にした部分は空気を含み、起毛させていない凹んだ部分は通気性に富んでいます。薄手で軽やかな着心地ですが、ほんのり暖かいので春や秋のちょっと肌寒い時期や、エアコンが効きすぎた夏のオフィスなどでも快適に着られます。

生地の重さは従来の150同等ですが、暖かさはオアシスの200と同等。なので、ヒートインデックスは200です。アイスブレーカーは、生地の温かさを表すヒートインデックスを採用しています。数字を見れば暖かさがわかり、また、重ね着の指標にもなるので参考にしてください。

ウールニットをボーダー状に起毛させた「リアルフリース」のハーフジップです。生地に強度を持たせるために、元となる糸はリヨセル60％とメリノウール40％を混紡しています。単体でも着やすいゆったりとしたシルエットで、レイヤリングしやすいように襟は低めにデザインしています。季節を問わず、シチュエーションに応じてさまざまな使い方ができる一着です。

メリノウール100％のロングスリーブです。定番のメリノ150ロングスリーブ ティーより身幅にも袖にもゆとりをもたせてあり、単体はもちろん、ベースレイヤーの上にこれを着たり、逆にこの上にミドルレイヤーを重ねたり、いろいろな着方ができます。ふだん着にも山のウエアにも合わせやすいマイクロボーダーです。

コットン100％のリップストップ生地でつくったウィンドブレーカーです。天然素材ならではの柔らかな風合いと着心地のよさが特長です。PFCフリーのはっ水加工を施してあり、短時間の小雨なら大丈夫。UPF50＋のUVプロテクトも備えています。フードと袖口はフィット感の調整が可能。フロントファスナーは換気もしやすいダブルスライダー仕様です。

極めてなめらかなメリノウール100％の薄手生地で仕上げたフーディーです。新しい紡績技術によって、17.5マイクロンという非常に細い原毛でつくった糸を使用しています。この糸で編んだ生地は、シルクのような風合いと、薄手ながら高い強度を実現しているのが特長です。編み地も高密度で透けにくくなっています。ややフィット感のあるシルエットで、動きやすい変形ラグランスリーブを採用。フードは日差しが強いときの日よけとしても役に立ちます。

肌なじみの良いメリノウール100％のネックウォーマーです。フェイスガードやヘッドウェアとしても使用可能。長さが50cmあるため、日差しが強いときは引き上げて肌を隠すなど、日焼け対策にも使えます。ウエア1着分といっても大げさではないマルチパーパスなアイテムです。

メリノウール68％の中厚手のソックスです。強度と伸縮性を出すためにナイロンとポリウレタンをミックス。吸湿性に優れるウールはムレを抑えてくれます。また、長時間着用してもにおいにくいのでソックスには最適の素材です。ロゴが目立ちにくいシンプルなデザインで、街のスタイルにもフィットします。

ウールは、春の山でも気持ちよく着られます。ウールのロングスリーブの上にこのリアルフリースを重ねれば、ウールの調湿効果でムレを抑えて、暑すぎず寒すぎずのほどよい着心地が続きます。風が冷たいときはコットンのウィンドブレーカーで風を防いでください。ネックウォーマーやソックスなどの小物も快適性を高めてくれます。あっ、もちろん雨具も忘れずに。