SHUTTLE 【シャトル】
《意味・対訳》- “往復定期便” “スペースシャトル” “輸送する” “往復する”
前回のBLOG「Vol.1」で紹介した ”BITE” がベースとなり、開発されたスクエア型のビジネスバッグ【SHUTTLE DAYPACK】
近年では、通勤時や街中で沢山見掛けるようになったTHE NORTH FACEのビジネスバッグのスタンダードとも言えるモデルである。
このバッグが発売された当時(2012年/春)は、ブリーフバッグを使っているビジネスユーザーが殆どであり、ビジネススーツにバックパックを背負う事に抵抗があった人も少なくないだろう。
発売の1年前、2011年に起こった未曽有の大災害の際は、多くの人が長距離を徒歩で帰宅する事を余儀なくされ、スマホの普及率が爆発的に向上し始めた時代背景も合わさり、両手が空くバックパックが仕事カバンとして注目されるようになり、この ”SHUTTLE DAYPACK” もビジネスリュックの流行に大きな影響を与えることとなったのである。
そして、この ”SHUTTLE DAYPACK” が生まれた背景には、もう一つの裏話が存在する。
当時の社員は、山へ行くときはTHE NORTH FACE のバックパックを背負って行くが、通勤ではほとんどがTHE NORTH FACE のバックパックを背負っていなかった。
それを危機と感じたエキップメント事業開発チームの担当者はその状況を打開するべく、“会社へ行くときも社員に背負ってもらえるカバンを作りたい” という想いで、この ”SHUTTLE DAYPACK” を生み出したのである。
”SHUTTLE” の名前は、複数の地点を行ったり来たりする “シャトル” に由来する。
「シャトル」という単語には、シャトルバスなどと同様に、いわゆる定期往復交通機関、往復運行といった行き来するという意味がある。
家から地下鉄・バスに乗り空港へ、空港からホテル、ホテルから店、ビル、そして大きい意味では国と国、夢を語るなら地球外へ(宇宙)シャトルしよう」といった意味合いが この ”SHUTTLE” というネーミングに込めている。
そして、この四角いデザインも「シャトル」に由来するアイデアから生まれている。
誰しもが一度は見たことがあるであろう「アポロ計画の月面着陸」の映像。
そのときに背負っていた “四角いバックパック” がデザインのベースとなっている。
彼らは月面での作業に必要な道具をその四角いバックパックに入れて行動していたが、この ”SHUTTLE” も背負う人にとって日常で必要なモノをすべて入れられることをコンセプトとしている。
背負う人にとって必要なモノをすべて入れられる【四角いバックパック】
それが ”SHUTTLE” なのである。
この ”SHUTTLE” にも ”BITE” 同様に様々な機能が付随する。
メインコンパートメントには、ランチボックスや水筒、ポーチなど日常品を十分に収納可能なスペースを確保。
PC機器を普段から持ち歩く方に嬉しい機能として、AC機器周りを収納出来るフロントポケット部分には、セキュリティを考慮したキーフックが付属。
スマートフォンを保護するネオプレーン素材のスリーブポケットを配置し、背面近くのPCスリーブコンパートメントには、A4のドキュメントファイル、タブレットPC、17inchのノート型PCを仕分けしながら収納が可能で、ガジェットの収納も豊富に装備されている。
実際に手に取って見てみると、非常に軽量であるという印象を受ける。
光沢感も落ち着いており、マットな質感がスーツにも合わせやすく、スタイリッシュな見た目もビジネスで人気をいただく理由の一つとなっている。
”SHUTTLE” は、言い換えるなら“旅”。
家から会社へ行くのも”旅”。旅行先でホテルから街へ繰り出すのも”旅”。
旅に必要なものを持ち運ぶ、最適な道具を。
THE NORTH FACE は、エベレストを目指す登山隊のサポートなども行ってきた実績と経験を積んできた本格アウトドアメーカーであるからこそ、タウンユースアイテムに対するものづくりにも妥協を許さない。
普段から使うものだからこそ、THE NORTH FACE というブランドに興味を持つきっかけとなって欲しい。”やっぱりいい” と思ってもらえるような、魅力や使い心地の良さを追求したい。
常に挑戦する姿勢を持ち続ける。
”NEVER STOP EXPLORING”
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”SHUTTLE” のベースとなったモデル ”BITE” について書いている『THE NORTH FACE Backmagic|"item focus" Vol.1』はコチラから