2024年秋、当店スタッフが初めて100マイルレースに挑戦しましたが、残念ながら途中棄権となってしまいました。
体調を崩し、完走を果たせなかったことに悔しさとやるせなさを感じている中で、今回は、その心境を語ってもらいました。
その経験も踏まえて、アイテムの着用感についてもお話しできればと思います。
ー 出走したレースは何ですか?
出走したレースは、長野県小海町で開催された「OSJ KOUMI 100」です。
このレースは、33kmの周回コースを5周する計165km、いわゆる100マイルレースです。
ロードや林道をメインに、中盤には急登やテクニカルな路面が待ち受けており、標高2352mの小海町に位置する山「ニュウ」へ向かうルートとなっていました。
同じ場所を5周するため、肉体的だけでなく精神的にも試される大会です。
ー このレース出走に至ったきっかけは?
トレイルランナーにとって、憧れの大会である100マイルレース。
職場の先輩も以前このレースを走られていたということもあり、KAI 70k を経て次の目標として100マイル完走を掲げ、エントリーしました。
今回は、その先輩にペーサーをお願いし、4周目以降を一緒に走っていただくことにしました。
ー 何を履いて出走しましたか?また、選んだ理由などございましたらお聞かせください。
レースでは、当店で展開中の2モデルを使用しました。
まず、Vectiv Enduris IIIは、以前の70kmレースでも使用しており、履き慣れているという点が大きなポイントです。
次に、Altamesa 500はクッション性に優れているという点。特にロードの局面で、疲れた足をサポートしてくれると考え選びました。
ー レース中に起きたこと、感じたこと、ハプニングなどはありましたか?
レース中は、足の疲労を考慮し、前半にVectiv Enduris III、後半にAltamesa 500に履き替える計画を立てました。
例年、悪天候によるトラブルがあるそうですが、今年は幸いにも天候に恵まれていたので大きなトラブルは起きなかったのですが、それでも日が当たらない場所は滑りやすく、足腰に徐々にダメージが蓄積してくのを感じました。
案の定、70kmを超えると足が疲弊し、むくみや痛みが出始めました。
3周目からは接地面の広いAltamesa 500に変更したことで、着地が安定し、いくらか楽に走れるようになりました。
ー オススメしたいポイントもあれば教えてください。
Vectiv Enduris Ⅲは細身で操作性が高く、適度な反発とクッションが足馴染みよく走りやすいモデルでした。
一方、Altamesa 500は、特に疲労時の着地による衝撃を和らげてくれるため、非常に助けられました。
100kmを超えても走行できたのは、シューズの機能性が大きく影響していると思います。
ー 今回出走して、ウェア・シューズの他に準備しておいてよかったものは何でしたか?
今回のレースではセルフエイドが可能だったため、アクシデントに備えて補給食やドリンク、テーピングなどの医療品を充実させました。
周回ごとにバックの中身を入れ替えることで、水不足や補給に困ることなく進むことができました。
また、コースに配置されたエイドステーションでは、小海そばやお味噌汁が振る舞われ、心身共に元気づけられました。
ー 今後、OSJ KOUMI 100 へ出場される方にアドバイスをするなら、何と伝えますか?
100マイルはこれまでのレースとは比べ物にならないほど過酷であると痛感しました。
走っても走っても距離が進まない感覚が続き、苦しい時間が続きました。
今回のレースは制限時間が36時間とタイトで、28時間以内に4周を終えなければなりません。
夜間走行はトラブルが付き物なので、日中に距離を稼ぎ、時間の貯金を作ることが重要だと思いました。
また、個人差はありますが、30分でも1時間でも睡眠を確保することが後半戦のカギを握ると思います。
ぜひ参考にしてください!
ー ご自身の今後の目標があれば教えてください。
次回も懲りずに100マイルレースに挑戦しようと思います。
体力や走力、計画性、経験値など、まだまだ100マイラーになるには不十分だと感じています。
しっかり対策を立て、次のレースに臨みます。
次こそは完走を目指します!
Never Stop Exploring.
Text : Staff Hamamoto & Staff Akai
Photo : Staff Hayashi & Staff Akai
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