注目の素材【ウール】の良さとは！

まずウールとはいったいどういった素材なのかを解説します。

ウールとは主に羊の毛から作られる繊維のことで、洋服にはメリノ種といわれる品種の羊毛が使われること多いです。

また、毛織物全般をウールと呼ぶこともあり、羊のほかにカシミヤ、アルパカ、アンゴラなどの獣毛もウールと呼ばれることがありますが、日本における家庭品質表示法では、【羊毛のことを「ウール」、その他の動物繊維全般のことを「それぞれの素材名」または「毛」と表示すること】となっていますので、気になる方は洗濯表示もチェックしてみていただければと思います。

《保温性》
ウールは皆様もご存知の通り、保温性がかなり高く、セーターなど冬に着るアイテムによく使用されています。
その特徴は生地が薄くても発揮されるので、Tシャツなど薄手のアイテムでもその生地厚なりの保温性を得ることができます。

《吸放湿性》
ウールの特徴の中であまり知られていないのが「吸放湿性（吸湿性・放湿性）」です。
吸放湿性は、衣服内の湿度を一定に保つために、外から湿度を吸収し、体から過剰に発せられた水蒸気があれば、熱と一緒に外に放出してくれるという機能のことで、天然繊維のウールはその機能が非常に優れています。

素材自体の持つ保温性・吸放湿性に加え、生地の厚みや織り方などを工夫することで通気性を確保し、それぞれの機能のバランスを整えることで、夏でも快適に着ていただくことができます。

《シワになりにくい》
ウールには弾力性、形状記憶性があるためシワになりにくい素材です！
その為、ウール100%のセーターはシワになっていることがありません！
アイロン掛けを必要としない服はほとんどないので、手間がかからないという点は非常にメリットだと思います。

《汚れにくい》
ウールには繊維の表面にエピキューティクルという薄い膜で覆われているため、素材自体が水を弾きます。
そのため汚れが付着しにくく、もし汚れが付いたとしてもすぐに払えばシミにもなりにくいです。

また、水分含有率が高いので静電気の発生も少ないです！

《抗菌・防臭効果がある》
動物の皮膚は元々外からのウイルスや菌から守るためにあります。
羊毛は羊の皮膚が変形したものになり、菌を無害にする免疫機能があります！
また悪臭などを吸収し分解する機能を持っており、消臭機能も優れています！

シワや静電気、汚れの予防、さらには抗菌・防臭の機能を持っている素材は他にありません！
これらが天然素材特有の機能性でもあります。

ウールとは