ダウンジャケットの内側に隙間なく並ぶ立方体「3D Box Baffle」。今期のGoldwinのハイロフトアウターは一味も二味も違います。あらゆる天候、動きにも対応する高い保温力とフィット感、軽量化を実現した新開発のダウン構造についてご紹介します。
一般的なダウンにおけるバッフル構造は、身体の動きに対して十分にバッフルが追従しきれず、バッフルの境目などにコールドスポット(縫い目部分のダウンが潰れてしまい冷気が侵入してしまう箇所)が多く発生してしまうことがあります。
3D Box Baffle構造は、肌面側(上の図でいう裏地部分)のバッフルを構成する生地に、タックやダーツを施すことで、ダウンが立体的に膨らみます。このそれぞれが独立した3D Box Baffle構造は身体の動きに合わせて変形し隙間なく身体に密着することでコールドスポットが少なくなり、保温性が向上するのです。
3D Box Baffleはどれくらい温かいのでしょうか。
ノーマルステッチと3D Box Baffleの座布団状の試験布を作成し、自社ラボにて消費電力による保温性試験を行いました。室温や湿度、風速など全く同じ条件のボックス内にそれぞれの試験布を60分放置し消費電力を計測。(消費電力が高いほど熱を失っている)
すると3D Box Baffleの試験布の方が消費電力が低く、ノーマルステッチに比べヒートロス37%改善、保温率は7%も高いという結果に。
防寒の基本は外気をいかに遮断して、アウターと肌の間に空気の層「デッドエア」をつくるか。3D Box Baffleは、同じかさ高とダウン量であっても表裏の窪みが軽減されデッドエアスペースの拡大に貢献しています。それは、少量のダウンで効率的かつ立体的に膨らむのでダウンの量を調節でき結果的にダウンジャケットの軽量化につながっています。
ただダウン量を増やしてダウン特有のボリューム感をだしても、見た目や着用感がイマイチだとダウンアウターとしての機能を果たせません。この立体構造ならボディーラインに合わせそれぞれのバッフルの形状や量の調節が可能なので、見た目はすっきりとシルエットは綺麗ながら身体に自然にフィットするのも特徴です。
そんな高機能な3D Box Baffleを搭載しているアウターは今期3アイテム。
①
GORE-TEX WINDSTOPPER® DOWN PARKA
(GM23311)
防風性と透湿性をハイレベルで備えたGORE-TEX WINDSTOPPER®を使用したダウンパーカ。スタッフサックに収納することができ、冬季のキャンプやテント泊時に活躍します。
背面とフード部分に3D Box Baffle構造搭載。
②
GORE-TEX Snow Range Down Coat
(GL23348)
③
GORE-TEX Snow Range Down Parka
(GL23349)
タウンユースしやすいデザインの中にアウトドアフィールドでも活躍するギミックをもたせたGORE-TEXのコートとパーカ。どちらも身頃上部分に3D Box Baffleを搭載しています。 バッフル構造でしっかりとした保温力を約束しつつ見た目も綺麗なシルエットで様々なシーンで着用できます。