各地で雪の便りが届き、待ちに待ったスキーシーズン到来です。
快適なスキーをするためには、正しいウェアの選択と効果的なレイヤリングが欠かせません。
本ブログでは。スキーウェアのレイヤリングのポイントを想定されるシーン別に、Goldwinスキー商品企画担当の柴田がレクチャーします。
「レイヤリングは、複数の衣服を組み合わせて異なる気温や活動レベルに対応し、体温を調整することを指します。最近では温暖化と言われていますが、雪山は場所やその時の状態によっては非常に寒いです。防寒のためにただ枚数を多く着ればいい訳でもなく、天候や気温はもちろん、年齢や運動量によっても違います。自分に合ったレイヤリングを見つけるまでは試行錯誤があると思いますが、見つけてしまえば今まで以上に快適なスキーができると思います。」
「スキーって、寒い中でのスポーツなのでマラソンのように大汗をかくシーンというのはあまり経験ないかなと思います。が、意外と運動量が多く気付かないうちに汗をかいてることが多いんです。なので、ベースレイヤーと呼ばれる、肌に一番近い部分はウールや汗抜けのいい素材のものを着用します。次にミドルレイヤーと呼ばれる2枚目には保温力のあるものや汗を吸ってくれるものを着用します。アウターレイヤーのわた量によって、ミドルレイヤーで体温調節するのが一般的ですね。」
①ベースレイヤー
通気性、速乾性などの機能があり肌をドライに保つ。
②ミドルレイヤー
ベースレイヤーから放出された汗や湿気を吸う。保温性を確保する。
③アウターレイヤー
雪・風・雨などからカラダを守る。
「特に難しいのが、雨や濡れ雪といったシーンです。気温はいつもよりも高いのにカラダは寒く感じるという経験のある人は少なくないと思います。これは、湿度が高い状態ではよりウエア内の蒸れによる冷えを感じてしまうためなんです。こういった条件ではGORE -TEXの3L(3層)や2L(2層)のウエア自体に保温力の少ないものが効果的に体温調整がしやすいです。どんなシーンでも寒いのはNGですが、着る枚数が少ないほど動きやすさは上がります。自分に合った動きやすくて調整しやすいインナーもカギとなります。」
続いて、2つのスキーシーンをイメージしたおすすめのレイアリングをご紹介します。
・白馬エリア 1月中旬のゲレンデスキー
・標高2,000m
・気温ー13℃ 気候:小雪 風速8~10m
でウェアを選ぶなら、、、
MENS
①ベースレイヤー
Kodenshi Warm High Neck Long Sleeves (GC62302)
Kodenshi Warm Long Tights (GC62351)
②ミドルレイヤー
WF Light L/S Hoodie (GM43305)
③アウターレイヤー)
Insulated High Loft Jacket(G13300)
GORE-TEX 2L Pants (G33354)
「ポイントは軽さと温かさです!私、秋田出身ですが寒いのが苦手なんです…。寒いと感じてスキーをしていると肩も凝ってきますよね。また、ゲレンデスキーはB.C.と違ってリフトに乗っている間が寒いと感じますよね。理想はリフトに乗っているときは温泉に入っているくらい暖かく、滑っているときに暑すぎない。こんなスタイリングだったらどんな寒い日もずっとSKIできると思います。
このアウターウエアはわた量がコレクションの中でも一番多いのにとても軽く、濡れても嵩が潰れにくいわたを使っていますのであたたかさをキープできます。ウエア自体がここまでのハイスペックなので中に着る物も少なくできるのがポイントですね。私も-20℃でテストしましたがウエアの中は1枚でも大丈夫でした!(個人差ありますが…)」
WOMENS
①ベースレイヤー
Kodenshi Warm High Neck Long Sleeves (GCW62302)
Kodenshi Warm Long Tights (GCW62351)
②ミドルレイヤー
W's Bulky Fleece Jacket (GW53301)
W's Bulky Fleece 3/4 Pants (GW53350)
③アウターレイヤー)
W's GORE-TEX 2L Down Jacket (GW13300)
W's GORE-TEX 2L Pants (GW33354)
「どのスタイリングのベースレイヤーにもおすすめしているのが、この‟光電子ウォーム”シリーズです。吸汗速乾性はもちろんのこと、心地よい暖かさの遠赤外線効果で汗冷えを防ぐ冬のスポーツには最適なインナーです。ミドラーにはベースレイヤーからの湿気をキャッチし拡散機能がある裏起毛のバルキーフリースがおすすめ。こちらも非常に軽く柔らかい素材で長年愛されているアイテムのひとつです。わた入りのGTXパンツのミドラーにもバルキーフリースパンツを着用することで動きの少ないシーンの防寒対策にも◎」
・湯沢エリア 2月上旬 のバックカントリースキー
・標高2,000m
・気温ー7℃ 気候:曇り 風速3~5m
でウェアを選ぶなら、、、
MENS
①ベースレイヤー
Kodenshi Warm High Neck Long Sleeves (GC62302)
Kodenshi Warm Long Tights (GC62351)
②ミドルレイヤー
PERTEX QUANTUM AIR Jacket (G13307)
③アウターレイヤー
PERTEX SHIELD 2L Vest(G13305)
GORE-TEX 3L Work Pocket Jacket(G03301)
GORE-TEX 3L Cargo Pants (G33353)
「バックカントリーとは基本的にリフトなどを使わず、自分の力で登って、自然のままの地形をスキー・スノーボードで楽しむこと。バックカントリースキーのゲレンデとの大きな違いはハイクアップ時の発汗量です。いかに汗を外に逃すことや、肌から離すことなど汗処理がポイントになってきます。ベースレイヤーに選んでいる光電子ウォームシリーズは適度な着圧で筋肉のブレを抑えつつ、光電子の心地よい温かさが好きでBCをするときも愛用しています。ミドルレイヤーには防風性と通気性に加えて汗処理機能のあるパーテックス カンタム エアー ジャケットを採用しました。軽量なパーテックスカンタムエアー素材でしっかり風を防ぎ、吸汗速乾性のオクタ生地で裏地をつくることで特殊な繊維が汗処理、軽さ、着心地を向上してくれます。
個人的にBCスタイルでおすすめなのが、STRCH GD BALACLAVA。通気も良く、蒸れにくいので長いシーズンで重宝しています。」
WOMENS
①ベースレイヤー
Kodenshi Warm High Neck Long Sleeves (GCW62302)
Kodenshi Warm Long Tights (GCW62351)
②ミドルレイヤー
Stretch Grid Half Zip Pullover (GM33301)
Mid Down Pullover (G53303)
③アウターレイヤー
W's GORE-TEX 2L Jacket (GW03300)
W's GORE-TEX 2L Bib (GW33352)
「レディースはベースレイヤーの上に、ポーラテックパワーグリッドを使用した防寒用のミドラーフリースジャケットを選びました。こちらはトレッキングやアウトドアカテゴリーの定番アイテムで、生地の厚さも丁度良く、グリッド状のフリースが蒸れを抑えつつ必要な保温を効率的に保つのでスキーシーンでも重宝する優れものです。動いていると非常に汗をかきますが、停滞時には一気に冷えを感じるスポーツなので軽くて携帯に便利なダウンジャケットも持っていくのも良いでしょう。バックパックや小物など必要なものも増えるBCシーンを想定して全体的にシックに抑えながらも、綺麗なカラーリングのアウタージャケットが目を引きますね。」
「F23のGoldwinスキーコレクションは、自然に溶け込むような色合いの他に目をひくような明るいカラーや幅広くウィンターアクティビティを楽しめるよう、今までになかったシルエットのモデルも登場しており、まさにレイヤリングを楽しめるラインナップとなっています。
自分に合ったベストなレイヤリングを見つけながら、この冬をとことん楽しんでください。」