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      2024.01.16

      ウエアと未来をデザインする。|REGENERATIVE CIRCLE

      ウエアと未来をデザインする。|REGENERATIVE CIRCLE
      • 様々な環境問題を解決する可能性を秘めた構造タンパク質素材Brewed Protein™ 】。
        循環型社会の実現を目指し、REGENERATIVE CIRCLEを皮切りに未来へ向け走り出す。

      • タンパク質と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。


        お肉や卵、魚介類などの食べ物から、髪の毛、皮膚、爪、筋肉、そしてクモの糸まで。
        人々の身近にある多くのものはタンパク質で出来ており、人間にとっては三大栄養素の一つとして生命活動には欠かせないものです。

        そしてタンパク質を構成しているのが、20種類のアミノ酸。

        このアミノ酸の組成や配列を変えることで、姿、形を変えることができ、
        ヒトの体内だけでもなんと10万種以上のタンパク質が存在すると言われているのです。

        故にタンパク質と言っても、機能や特徴は多種多様なものがあり、タンパク質はまさにマテリアル・プラットフォームといえる素材なのです。

      • そんな馴染みある素材ですが、Spiber社によって2015年頃から構造タンパク質をニースベースで自由自在に操るための技術が整い始め、「タンパク質というマテリアル・プラットフォームを産業的に使いこなす」という新たなコンセプトが掲げられました。

        そのタンパク質は、微生物発酵(ブリューイング)プロセスにより作られることから、粉や繊維、樹脂やフィルムなどを開発する素材を総称してBrewed Protein™ (ブリュード・プロテイン™)素材】と名付けられました。

      • 気になるのは、なぜ微生物に着目したのでしょうか。


        微生物を使う大きな理由は、増殖が早くエネルギー効率が高いことが挙げられます。

        動物、例えばヤギやヒツジなどは妊娠から出産まで、いわば一つの個体が増えるには5ヶ月ほどの時間を要し、かつ一回の出産で産まれるのは平均して12頭のみですが、微生物は短期間で指数関数的に増えることが可能なのです。

      • 微生物のエネルギー効率の高さをひとつ例えに上げると、理論上では、カシミヤのセーターを作る場合、1頭のカシミヤヤギを1年育ててもセーター1枚分にも満たない山羊毛しか取る事ができません。

        ですが、微生物は風呂桶1杯分の培養液から1時間にセーター1枚分の材料を生産できるのです。

      • では、構造タンパク質素材【Brewed Protein™】をアパレル素材として使う理由はなんでしょうか。

        アウトドア、スポーツのアパレル製品の多くは石油を原料として製造しています。

        石油由来の合成繊維は生分解性がないため循環できず、マイクロプラスチックの排出が課題視されています。また、石油の枯渇も懸念されています。

        同様に多く使われるウールなどの動物性繊維は、生産量の割に地球温暖化への影響が多大であることや、近年、動物福祉の課題が指摘されていることもあり、Brewed Protein™ 繊維は環境負荷や動物福祉の観点からも貢献できる可能性を秘めています。

      • アパレル業界の課題として、天然繊維や植物由来繊維への切り替え、枯渇性資に代わる持続可能な資源へ転換することが求められているのです

      • リサイクル(再利用)とは異なるリジェネラティブ(再生)のあり方とは。

        近年、弊社を含めたアパレルメーカーでは、再生ポリエステルや再生ナイロンが普及し、使い終わったウエアのリサイクルや使い終わったペットボトル、廃棄された漁網のリサイクルなどが行われるようになってきました。

        ですが、石油由来の合成繊維を使ったウエアは、ポリエステルやナイロン、綿など様々な繊維を合わせて作っていることが多く、一つひとつ材料を分けなければリサイクルできません。
        分別にはコストがかかり、焼却や埋め立て処分をしているのが現状です。

        世界では年間約9,000万トンの繊維がゴミとして排出されていますが、その内リサイクルされるのは1%にも満たないのです。

        この問題解決の一つとして挙げられるのが、Brewed Protein™繊維です。

      • 現在はサトウキビやトウモロコシといった再生可能なバイオマスに由来する糖類をBrewed Protein™の主な原材料としていますが、将来的には農業残渣など非可食バイオマス由来の原材料を糖化してBrewed Protein™の原材料にしたり、コットンやウールなどの生物圏内で循環する素材でつくられた使用済みの衣料品などを酵素分解し、生成されるグルコースやアミノ酸をBrewed Protein™の原材料として再利用したりと、新たなエコシステムの構築を目指しています。

        これがまさに思い描いているリジェネラティブ(再生)の状態なのです。

      • Brewed Protein™素材の持つ可能性とは。

        Brewed Protein™
        素材は現在、アパレルだけでなく、マスカラといった化粧品分野、
        そして今後は医療分野、人工培養肉などの食品分野まで幅広く応用されていくことが期待されています。

        アパレル分野では今回使用した繊維だけでなく、
        ボタンやファスナー、そして防水透湿膜や皮革代替素材まで、
        様々なものの開発が進められています。

        現状、スポーツアパレル分野は弊社の独占権を設定していますが、
        それ以外の用途に関しては制限をかけておらず、今後は様々なファッションブランドでBrewed Protein™ 繊維が使われていく予定です。

      • 初の量産工場となるタイ・ラヨン工場が稼働し、今回の計17アイテムのコレクションにBrewed Protein™繊維が採用されました。

        現在は、年間100トンほどのBrewed Protein™ポリマー(繊維原料となる粉末)の生産が可能となり、ようやく店頭で直接手に取っていただける量の商品を製作することが出来ました。

        そして、現在はアメリカ・アイオワ州に年間最大数千トン規模の量産プラントを建設する計画に向けて、動き出しています。

        更なるコストの低減に大きく寄与することが期待されています。

      • 1940年代に生まれたポリエステル以来、80年ぶりの革命的素材ともいわれているBrewed Protein™素材


        生まれたばかりの素材によって作られていく、明るい未来に期待が膨らむ。

      • 今コレクションアイテムから各スタッフ目線でご紹介させていただいたSTAFF FAVOURITESは下記リンクから是非ご覧ください。

      • 併せて、今コレクションの生地に着目し、全3回に渡ってご紹介させていただいたブログは下記リンクから是非ご覧ください。

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        REGENERATIVE CIRCLE (POP-UP STORE)

        東京都千代田区丸の内2-4-1, 丸の内ビルディング 1F
        Marunouchi Building 1F, 2-4-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
        03-6259-1360

        2023929 – 2024年1月21
        29 September 2023 – 21 January 2024

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