こんにちは!
THE NORTH FACE/HELLY HANSEN テラスモール湘南店のヤノクラです。
なんとワタクシ、11月16日(土)に埼玉の秩父市にて開催された『Fun Trail Round秩父&奥武蔵100MILE/100K/50K 第10会大会』に無謀にも大挑戦して参りました!
今回のブログでは当日のレースの模様や、装備品、そしてあって良かった装備、アイテムなどについてお伝えしていきたいと思います。
まず、『FTR秩父&奥武蔵100MILE/100K/50K』という大会について簡単にご説明いたします。
今大会では100マイル(160km)、100km、50kmの距離の3つのレースが開催されており、それぞれのレーススペックは
①【100MILE】距離160km、累積標高差9,722m、制限時間32時間
②【100km】距離105km、累積標高差6,831m、制限時間32時間
③【50km】距離54km、累積標高差2,985m、制限時間12時間
となっております。
ワタクシが挑戦したのはもちろん50kmの一番距離の短いレースです。
ただ、自身が今までの人生で走ったことのある最長距離がフルマラソンの42,195km(しかもロード)であった為、完走への自信は皆無。無事にゴールしている自分の姿が全く想像できませんでした。
自分自身でも、この自分の無謀なチャレンジ精神に対して、私はもしかして気が触れているのかしら?と己を疑う瞬間があったほどです。
もちろん大会出場にあたって、自分の中でできる範囲の準備や練習はしたつもりです。10月は3回ほど秦野駅からヤビツ峠を経由して大山山頂まで向かい、また秦野駅まで戻るという地道な練習を行いました。
回数を重ねることで『きっと少しは成長してるはず!』と、自信に繋がる日もあれば、逆に初歩的、技術的なミスが多く不安な要素ばかり増えていく日もありました。とにかく、運営やボランティアの方、休みをくれて応援してくれるお店のスタッフ、それから家族に迷惑をかけないよう【大怪我や事故だけは避けて、無理なく安全第一でゴールを目指そう!】をスローガンに掲げて、大会に挑みました。
今回は、自宅からだと始発で移動しても受付に間に合わない為、飯能に前泊して前日受付を済ませました。
会場に着き、周りを見渡すと百戦錬磨の猛者ばかりという印象で、その時点で空気に飲まれ無駄にキョロキョロする挙動不審な私。
緊張からかお腹の調子も芳しくなかったので、早めに会場を後にして宿をとっている飯能に移動します。
駅から宿までは一本道のはずなのに、なぜか迷子になり20分ほどロス。この時点で雲行きが怪しい…市街地の一本道で道に迷うやつが明日のレースでコースロストせずにゴールできるのか!??
宿に着いたら早く寝ようと思っていたのですが、なかなか寝付けず午前4時半。
無情にも1日の始まりを告げるアラームが鳴り響きます。
モタモタと準備を済ませ、会場へ。
会場では、ニューハレのブースで憧れのテーピングをしてもらい気合いが入ります。しかも、テーピング待ちをしている時に絶対王者(女王)の吉住友里選手をお見かけし、大興奮。
図々しくも声をかけ2ショットを撮っていただきました。これは幸先が良い!!
『なんだか今日はツいてる気がする☆』
単純思考な為、前日までの不安も吹き飛び、根拠のない自信に包まれました。
ちなみに吉住友里選手は、今大会でもダントツぶっちぎりの女子総合優勝。
私が3つ目のエイドでもそもそとおでんを頬張っている頃、すでにゴールテープを切っていた模様。次元が違いすぎます。本当にすごい!
そしてスタート前には、他店舗のスタッフの方や偶然同じ大会にエントリーしていたお客様とも会えて、テンションは更に爆上がり。不安や心配などのネガティブな気持ちが嘘のようになくなり、リラックスした気持ちで号砲を待ちます。
今回、制限時間12時間に対して、私の目標ゴールタイムは11時間の夜20時ゴールでした。
TrailFlowというサイトを利用して、各エイドへの到着予定時刻とエイドで補給したいもの、予想ゴールタイムなどを携帯の待ち受け画面ですぐに確認できるようにして臨みました。
無料で使えるサイトでとても便利です。
12月に開催されるITJ70(IZU TRAIL Journey2024)にも対応しているので、出場される方は参考にしてみてください。
当日の私の待ち受けはこんな感じ
なにしろこんなにも長い距離のトレイルを走ったことがないので、足を残す!とか前半おさめえに!といってもどれくらいのペースで進めばよいのか全くわからず、終始手探りの状態です。
息が上がるのは絶対良くないはず!と思い、呼吸と心拍は余裕のある状態で進むように意識しましたが、1つ目のエイドに着く前にすでにふくらはぎにしっかり目の張りを感じます。
『え、早くない?早すぎない??』
ヤビツ峠を走っててもふくらはぎってあんまり痛くならなかったのに〜なぜ〜と思いつつ、水分もあまり減っていなかったので第一エイドではパンと大福だけササっと頂いて、長居せずに再びゆっくりと走り出します。
やはり、ふくらはぎに張りを感じます。
次のエイドまで着いたら秘密兵器を投入しよう!と心に決めて、無心で山を上りますが個人的にはこの第一エイドから第二エイドまでの急登が一番苦しかったです。まだ序盤なのですが…
やっとの思いで、第二エイドの正丸駅に到着。時刻は13:08なので、ほぼ予定通りに進めています。この後どうなるかはわからないけれど、今のところ良いペース!と自分を鼓舞します。
エイドではとにかくコーラを飲みまくる私。炭酸ジュース最高です。
そしてふくらはぎの張りが完全に怪しくなっていたのでここで予定通り秘密兵器を投入。
それがこちら!
これが大成功でした!
本当はスタート前から履いておけば良かったのですが、ふくらはぎに張りを感じた後でもしっかりと効果を感じました。
お守り的にザックに入れておいたのですが、本当に大正解で、朝ザックにこれを入れる判断をした自分を心の中で100回くらい褒めちぎりました。
この後も、ふくらはぎやハムストリングには終始張りを感じていましたが、コンプレッションによる血行促進効果のおかげか一度も攣ることはなくゴールできました。
12月の湘南国際マラソンではスタートからしっかりカーフスリーブを着用して臨みたいと思います!
先ほどもお伝えしたとおり、女子トップの選手がゴールテープを切る頃、私はようやく3つ目のエイドに辿り着きおでんをもそもそと頬張ります。
走っている間は気になりませんが、エイドで立ち止まると途端に体が冷えてきます。疲れた体も心も暖かく癒してくれたこのおでんの味はずっと忘れない気がします。
なんならもうおでんと一緒にビールも飲んでしまいたい!という欲望をおさえこみつつ、後半戦に向けて準備を進めます。
時刻は15時になろうという頃。
私の走力では次のエイドに辿り着く前に日が落ちて暗くなる事が想定されていたので、エイドを出る前にヘッドライトを装着しました。
冷え込みと、ヘッドライトによるおでこの痛みを想定してヘッドバンドも仕込みます。こちらもとても良い具合でしたので、後ほど紹介しますね。
さて、再び山にピットインして1時間半ほど経つとあっという間にあたりは真っ暗に。
人生で初めての山の中での夜間走。
ヘッドライトという文明の利器にただただ感動しながら慎重に進みます。
前を行くランナーの背中やシューズの踵部分にキラリと光るリフレクターの光がまるで遠くから私を導く灯台の光のようでした。
リフレクターってすごい!!!
ご自分のシューズやウェアのリフレクターがどれくらい後ろに届いているか、ご自身ではなかなかピンと来ないかと思いますが、早朝夜間のランニングの際にも、リフレクターのロゴやラインを搭載したアイテムを選ぶことでかなり安全性が高まるはずです。
自身のヘッドライトの光が入ってしまってわかりにくい写真ですが、暗くなってからはこのような感じです。
街の明かりに癒されます。
終盤になると雨が降り始め、更に滑りやすくなる路面状況に四苦八苦しました。
ここまできたらなんとか転倒や尻もちを避けて、ウェアを汚さずゴールしたい!!という気持ちも入り混じり、もともと苦手すぎてほぼ走れない下りのスピードは更にスローダウン。後ろから光を感じるとすぐに横に避けて後方のランナーに抜いてもらいます。
それでも、舗装路は絶対歩かない!と決めていたので、舗装路に出たらゆっくりでも走りながら進みます。
コース距離は54kmのはずだから、あと1kmくらいかな?と思いつつ手元の時計を確認すると、走行距離53kmに対してゴールまで残り3kmという表示。
レースあるあるGPSあるあるですね。
最終的に私の時計では走行距離57.68kmとなっておりました。
長い道のりでした。
19:49 無事にスタート地点の羊山公園まで戻り、ゴールテープを切る事ができました!
長い道のりだったはずなのに、終わってみるとあっという間で、走っている間は終始笑顔で楽しく走れました。
目標ゴールタイムの11時間もギリギリ達成。何より怪我なく時間内にゴールできたことが本当に嬉しかったです。
最後に、今回の完走を支えてくれた当日の装備アイテムの中でも特におすすめのアイテム達をご紹介させていただきます。
収納力と、背負い心地のどちらも抜群。
本当に揺れないブレない、安定のマスターピースです。
レース後半ヘッデンを装着する前に、帽子の下にこちらを装備。
汗をかきやすいおでこの部分は汗抜けの良いグリッドフリースで、冷え込む時間には耳も保護でき最高でした。
被るタイプでないのもポイントが高く、髪型やメイクが崩れにくいので女性にもおすすめです。
こちらも大好きなドライドットシリーズ。汗でびしょびしょになりやすい肘の内側は速乾性の高いドライドット素材で不快感なく着用し続けられました。
私のハムストリングを守り続けてくれた守護神。サイドのポケットは収納力があり、ジェルや携帯を入れておくのにぴったりでした。
日が落ちて最後のエイドを出てからは息が白くなるほどで寒さを感じたのでこちらを着用。薄く軽く携行性に優れ、更には見た目以上の高い保温力。一枚あると安心なアイテムです!
毎度お馴染みのアルタメサ300。
本当に履きやすく、ロードも走りやすく、大好きな一足です。
足幅が狭めの方より、やや広めの足型の方の方がフィットするかもしれません。
私も扁平足で幅広タイプの足型です。
長くなりましたが、FTR秩父&奥武蔵50Kのレースリポートは以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。
次は12月1日の湘南国際マラソンに出走予定です。
会場やコース上、または店舗でみなさんとお会いしたりお話しできるのを楽しみにしております。
ありがとうございました!
※本文内にて使用しているFTR秩父&奥武蔵100M100K50Kのロゴの引用元は下記の通りです。
引用元:https://fun-trails.com/race/100k/