こんにちは!
THE NORTH FACE / HELLY HANSEN テラスモール湘南店のヤノクラです。
今回のレースリポートでは、12/1(日)に開催された第19回湘南国際マラソンについてお届けしたいと思います。
今大会で19回目となる湘南国際マラソンですが、世界初の試みとなる『環境配慮型のマイカップ・マイボトルマラソン』に進化してからは3度目の開催でした。
コース上に散らばり踏みつけられ、風に飛ばされあちこちに散乱してしまう給水用の紙コップや、ランナーの給水のために用意された大量のペットボトル。
マラソン大会を何度も経験しているランナーにはある種見慣れた光景かもしれませんが、初めてその景色を目の当たりにする方や初めてボランティアに参加してくれた方には衝撃的な光景かと思います。
湘南国際マラソンは、“子どもたちのために、地域のために、地球環境のために”ゴミを出さない大会を目指し、世界で初めて、コース上の給水所で一切の紙コップの利用やペットボトルの利用を廃止する取り組みをスタートしました。
とは言え、前代未聞のその取り組みに対して、
『フルマラソンを走るランナーが42,195kmもの長い距離をマイボトルを持って走る!??』
『給水の度に立ち止まり、ボトルのキャップを開き、ボトルにドリンクを注ぎ…
それってどれだけの時間をロスするの??』
という声が多く上がったのも事実です。
私の周りでもそういった声はよく聞きましたし、正直私自身も不安や戸惑いを抱きながら過去の大会に参加したのを覚えています。
昨年2023年開催の大会では、8,446kgものゴミの削減に成功しており、実際にご参加いただいた参加ランナーの94%からマイカップ・マイボトル方式に賛成というお声を頂けていたようです。
私個人の感想としては、忖度なく正直に申し上げて…
意外とアリ!!
というより割と好き!!
というのが率直な感想でした。
これは2023年大会と、今年の2024年大会両大会を通して感じております。
まず第一に、ゴミがないコースは走っていて気持ちがいい!
そして次に、冬の寒空の下、朝早くからランナーのサポートをしてくれているボランティアの方々の負担を少しでも減らせている気がするのがとても嬉しい!!
給水やエイドだけでなく、コース外でも様々な場所でランナーのサポートをしてくれて、それだけで本当に涙が出るほどありがたいのに、更には応援の声掛けまでしてくれるボランティアの方々は本当に神です。
そのような神々に、ゴミを拾い集め後始末までして頂くことに対して本当に申し訳ない気持ちがあったので、それが少しでも軽減していることが嬉しいんですよね。
そして第三に、自分の好きなペースで好きな時に給水できる。
これこそが、ランナーにとっては大きなポイントかと思います。
今年の湘南国際マラソンは本当に暑かった。
昨年は後半、行く手を阻むかの様な強風に苦しめられた方も多かったかと思いますが、今年はとにかく暑かった。(大事なことなので2回言いました)
寒がりの私ですら、ノースリーブにすれば良かったかも…と思うほどでした。
ぐんぐん上がる気温と容赦なく照りつける日差しに、どんどん奪われていく体内の水分。
水分不足による足攣りや疲労、脱水症やハンガーノックを防ぐためにも小まめな給水が欠かせませんでした。
一般的な給水所では紙コップ一杯分、約100〜150ml弱の水分補給となり、それが短くても5km間隔程度、長いと6km以上間隔が開くこともあります。
疲労が溜まり、水分も枯渇する中盤以降では給水の間隔をあけすぎると即座に体にダメージが出ることもしばしば。
そんな中、マイボトルマラソンだと一度に400mlの給水が可能。
(※オフィシャルアイテムのフラスクを使用した場合)
コース途中での水切れの心配がなく、自身の身体と対話して、必要な時に必要な量を飲むことができます。
紙コップ一杯分も飲みたくはないけど、次の給水所までしばらくあるから全部飲んでおかないと…といったこともありません。
コース上には200m毎に200ヶ所もの給水ポイントがある為、一度や二度給水を取り損ねても全く問題ありません。
そういった精神的安心感もレースを走る上では大きく作用する気がしました。
意外なことに、タイムロスに関して大きな影響は感じませんでした。
私の場合、紙コップ式の給水システムでも、うまく給水が取れずに立ち止まりウロウロして、アタフタとゴミ箱を探し…という有様で、更にそれを給水所の度に繰り返すので、ボトル給水にした所で実質的なタイムロスはほぼない様に感じました。
もちろん、私はFun Jogger(のんびり楽しく走るマン)という立ち位置ですので、本当に速いランナーの方からするとパッと紙コップを掴み、走りながら飲み、止まることなく紙コップを捨てられる方がタイムロスは少ないかもしれません。
しかし、その様なActionをレース内で行うことを含めて自身のPB更新を果敢に狙っていくことこそが、これからの時代のランナーに求められていることなのではないでしょうか。
前を行くランナー達のTシャツの背中に描かれた、“Take Action,Be Better”の文字に込められた想いを、走りながらその様に受け止めておりました。
同じ想いを抱えて走るワンチームの様で、とても誇らしい気持ちになったのを覚えています。
会場内にはこの日のために特設されたTHE NORTH FACEのオリジナルショップとカフェがオープンしており、レースの前後から大勢のお客様で賑わっておりました。
THE NORTH FACE以外にも、大会を盛り上げサポートしてくれている沢山の企業やブランド、飲食店ブースなどがあり応援の為にご来場頂いている方にも、楽しんで頂けたのではないかと思います。
また、会場内には循環型アップサイクルを目的としたTシャツの回収BOXと、リユースを目的とした履かないシューズの回収BOXも設置されており、私も1足シューズを回収してもらいました。
まだまだ普通に履けるけど、ランニングで使用するには底の擦り減りがやや気になる…かな?という状態のランシューズで、愛着もあるし実際に見た目にも全く問題なく履けるが故に、替え時がわからなくなりつつあった為、リユースできる良い状態の内に手放す決意をしました。
そんなこんなでスタート前からゴールの後までしっかりと湘南国際マラソンを満喫させていただきました。
箱根駅伝のランナー達が走る道の一部を走れているということ。
目の前に広がる大きな富士山。
真横に広がる青々とした美しい海。
そしてなんといってもゴミのないきれいなコース。
本当に最高のロケーションでした。
2週間前に参加したFTR秩父&奥武蔵のトレイルレースで使用したアイテムと大きな変化はないのですが、前回の反省を活かして今大会ではスタート前からしっかりとカーフスリーブでふくらはぎを守りました。
その効果もあってか、今回も奇跡的に足攣りは無く、無事にゴールできました。
ハムストリングやふくらはぎが攣りやすい方や、疲労を感じやすい方には是非この2アイテムをお試しいただきたいです。
インパクトエアーカーゴハーフタイツは、両外腿にメッシュポケットがありジェルや折り畳みコップの収納に役立ちました。
カーフスリーブは最早私のふくらはぎの守り神的存在になっており、精神的な支えにもなりつつあります。
ショーツは言わずと知れたTHE NORTH FACEの銘品、エンデュリスレーシングショーツで臨みました。フラスクや携帯を入れても揺れないブレない、安定のショーツ。足捌きも良く、発色の良いカラーリングにテンションも上がります。
グローブは定番のGTDグローブです。
少し前のモデルから人差し指と親指を出せるスリット仕様になり、ジェルの開封や解けた靴紐の結び直しをスムーズに行う事ができる様になりました。
こちらはレースの前後で大重宝するアイテム達。
ダウンミュールはレース後の疲れ切った足を優しく、暖かく、ふんわりと包み込んでくれます。しかも驚くほど軽い為、履き替え用に持ち運ぶ事にストレスを感じません。冬のレースの定番アイテムと化しており、レース前もギリギリまでこちらで過ごしてこれから過酷な環境に身を置く事になる両足を少しでも労わります。
かかとは潰してもはけますが、このかかとのある無しで歩きやすさが本当に違うんです。フィット感も良く、一度履いたら手放せません。登山などのアクティビティの前後の履き替えにもおすすめです。
次にこちらのラウンドネックジャケット。
ノーカラーでインナーにもアウターにもなる優れものです。嵩張らないので小さく畳めて荷物預け袋の中でもコンパクトに収まります。来たり脱いだり温度調節もしやすく、洗濯機で簡単に洗える為非常に便利です。
移動の際だけでなく、簡易的なアクティビティの際にも着用できる機能性アウターです。レース前に購入し、以来ほぼ毎日の様に着ています。
長くなりましたが、これで湘南国際マラソンのレースリポートを終わりたいと思います。
今回テラスモール湘南店からは私ヤノクラと、スタッフ稲葉の2名で参加しておりました。
まだまだランナーとしてはひよっこの私たちではありますが、これからランニングを始めてみようかな!という方や、初めてフルマラソンやマラソン大会を走ります!という方には、同じ目線でリアルなお話ができるかと思います。
年明けの1月26日(日)には、藤沢市民マラソンの開催も控えております!
参加予定の方やランナーの方、トレイルランニングに興味のある方など、みなさんのご来店をお待ちしております。
店頭や、各地の大会、ウルトラランニングクラブなどの各種イベントにて、みなさんとお会いしてお話しができるのを楽しみにしています。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。