こんにちは!
THE NORTH FACE グランフロント大阪店です!
今回は厳冬期の青森・八甲田山にスタッフが登ってきましたので、そこで見た美しい雪山登山の様子をお届けします!
八甲田山は、最高峰・大岳を主峰とする18の山々からなる複数火山の総称で、日本百名山の一座となっています。
花の百名山にも選ばれる美しい山ですが、明治時代に起こった大規模遭難をモデルにした小説や映画で有名となり、そのせいで少し怖いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
たしかに日本屈指の豪雪地帯ということもあり、冬の環境はとても厳しいですが、ロープウェイからのルートもあるため、雪のないシーズンは初心者にも登りやすく、花々や紅葉の名所となっている美しい山です。
今回は冬の八甲田山名物・スノーモンスターを求めて雪山登山に出発です!
積雪のニュースで聞く機会も多い、酸ヶ湯温泉が登山口です。
この日の積雪は約4m!雪の壁をよじ登り、冬山ルートで進みます。
雪が深く急登の多いルートなので、友人は山岳用スノーシュー。
私はワカンを裏返し、アイゼンとセットで装着します。
雪山登山では雪のないシーズンとルートが違うことが多々あります。
今回も夏山ルートから途中で右に下りて、夏は沢になっているところを通るのが正しい冬山ルート。夏山ルートで進むと雪庇(雪が張り出して踏むと落ちてしまう所)が多く危険です。
一般的な地図や地図アプリは基本的に夏山ルートで書かれていることが多いので注意しましょう!
沢の長い登りを終えて仙人岱という開けた場所に出ると、大きな雪の塊が無数に現れます!
八甲田山の名物、スノーモンスター。
少し離れたスキー場のロープウェイからも見ることができますが、この場所で山頂と一緒に見ることができるのは、登山で来た人の特権です。
実は私が八甲田山にアタックするのは3度目で、過去2回は吹雪で撤退してきました。
3度目の正直となった今回、ここまでは天候にも恵まれ、念願の「八甲田ブルー」を見ることができました!
ここから山頂までの急登は、高い木が生えることが出来ないエリア、森林限界から上を通ります。
日本アルプスなどの中部山岳地域では約2,500mが森林限界ですが、緯度の高い東北や北海道では約1,500m前後が森林限界となります。
仙人岱から山頂までは、等高線のびっちり詰まった急登です。
気合いを入れなおし、一歩一歩登って行く途中、天気が急変しブリザードになりました。
先程書いた通り、森林限界から上に来ているため風を遮るものはありません。
帽子から出た髪は凍り、肌が出ている部分がキリキリと痛みだしたため、急いでバラクラバを上げます。
風でカチカチに凍ったところと、ハイマツがツリーポケットのようになり踏み抜いて進めないところがミックスされた斜面を四苦八苦しながら登ります
なんとか急登を登りきり、ついに八甲田大岳に登頂です!
(ブリザード中はスマホ取り出せず、写真が少なくてすいません…。)
感動もひとしおですが、長居は出来ないので急いで樹林帯まで下りて一安心。
下山は夏は通れない地獄沼の南側からフカフカの新雪を楽しみつつ下山します。
夏には通れない道を通れるのも雪山登山も醍醐味です。
下山後は名湯・酸ヶ湯温泉で冷えた身体を癒して終了!
雪景色を眺めながらいただく、名物の生姜味噌おでんと日本酒は酸ヶ湯に行ったらぜひ味わっていただきたいです。
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今回スタッフが持って行った物を含め、雪山登山にオススメのアイテムを下にピックアップしていなづので、良ければ参考になさってください!