これまで140年以上にわたり、海や山で活躍する人々のためのプロダクトを作り続けてきた〈ヘリーハンセン〉。なかでも、1970年に誕生した独自の機能素材「LIFA」は、軽量性や速乾性に優れた革新的なマテリアルとして、海上シーンにおいて確固たる地位を築くまでに至りました。
現在も開発を続け、さまざまに形を変えながらプロダクトに落とし込まれている「LIFA」シリーズから、今季も新たなアイテムが登場。海や山はもちろん、ライフスタイルにも馴染む、そのラインナップをお届けします。
ブランドのルーツでもあるセーリングシーンに常に向き合いながら、数々のギアを生み出し続けてきた〈ヘリーハンセン〉。1970年に誕生した「LIFA」も、当時のアスリートのパフォーマンスを最大化するために開発されました。その汎用性の高さから、いまではベースレイヤーからアウターまで、さまざまなプロダクトに落とし込まれています。
「LIFA」の大きな特徴のひとつが、高い疎水性。水分をまったく含まないポリプロピレン繊維のおかげで、汗をかいてもベタつき知らず。湿気を外に放出しながら、ドライ感を常にキープしてくれます。
そんな「LIFA」をもってして、〈ヘリーハンセン〉が目指していた「レイヤリングシステム」は完成されることになります。熱伝導率が低く、軽量で速乾性に優れた生地は、マリンアクティビティのみならず、あらゆるシーンで私たちの肌をドライに、暖かく保ち続けてくれるのです。
「LIFA」の大きな3つの特徴である疎水性、軽量性、低熱伝導性の機能を活かし、〈ヘリーハンセン〉は今季も新たなプロダクトを開発しました。高密な「LIFA」の生地に防水膜の裏地を施し、防水性を高めたセーリングジャケットとセーリングパンツ。海に出自を持つ〈ヘリーハンセン〉らしい、水と真摯に向き合ったアイテムです。
こちらは、「LIFA」100%の表地を使用したセーリングジャケット。無骨な印象のルックスに反した軽やかな着心地で、動きやすさは申し分なし。ハードなオンボートシーンでの着用も想定されたアイテムの随所には、こだわりがたっぷりと詰まっています。
フロントのファスナーには、斜めに走るスラントタイプを採用。中に着込むミドルレイヤーのファスナーとの干渉が起きにくく、煩わしさを解消します。
また、金属を使わない「止水ビスロンファスナー」を使用しているため、ジャケット内への浸水や塩害も受けにくい仕様に。「LIFA」の生地本来の疎水性とあわさり、ハイパフォーマンスな防水ジャケットとして活躍します。
各所に施されたリフレクターや、ビビッドなフラッシュイエローのあしらいもポイント。海上などの見通しの悪い環境でも視認性を確保してくれるほか、着こなしのアクセントとしても一役買ってくれます。
雨風や海水から身をしっかり守ってくれるフードは、襟部分に収納も可能。レイヤードするアイテムを調節すればオールシーズン着用できる頼もしい一着です。
同素材のセーリングパンツは、ややゆとりのある太めのシルエット。寒い季節にもインナーをレイヤードしやすく、アクティブな動きを邪魔しません。
ディテールにも、セーリングのエッセンスを感じさせる細やかなこだわりが光ります。海上で立ち上るスプレー(波しぶき)が侵入しないよう、ウエストの背面はハイカット仕様に。また、動きやすさを第一に考え、ウエスト調節ができるアジャスターを採用。ベルトなしで着用でき、ストレスフリーな活動をサポートしてくれます。
裾からウエストにかけて搭載されたサイドファスナーを開ければ、インナーポケットへのアクセスも可能。船上など不安定な環境でも、シューズを履いたまま簡単にパンツを着脱できます。
無骨なルックスや海を意識した高い機能性を持ちながら、都市の風景にも不思議と馴染む「LIFA」シリーズのプロダクト。さまざまなアクティブシーンの相棒として、選択肢のひとつに加えてみては?
Photo: Kazumasa Takeuchi (Ye)
Hair: Moeka Kanehara
Model: Daiki Iwamoto (Light)
Edit: Ryo Komuta, Hibiku Kataoka (Rhino)