夏のはじめに聞こえてくる「10年に1度の暑さ」
温暖化の影響からか毎年のようにメディアから聞こえてくる言葉です。
そうなると、ランニングをする時間や場所を夏は選ばざるを得なくなっています。
私の運営しているランニングクラブでも夏は暑いので高い山でトレーニングしています。
暑さは回避できるのですが、標高の高い山で動く時はいつもと同じペースでも、空気が薄いので身体へかかる負担が大きく汗もかきやすい。
けれど、標高が高いと気温が低く、植物の背も低いので風が抜け寒い。
「暑かったけど寒い」という気温差が産まれやすいので注意が必要です。
今年もランニングクラブでは8月に富士山周辺でトレーニングしました。
山の練習内容は時期によって変化し、狙った効果が出るように組み立てています。
今回は御殿場口新五合目(約1,450m)からの次郎坊(約1,900m)までの約2kmをインターバルで往復し、疲労を作ってから宝永山を回ったりしたのですが、上に登っていくにつれて霧が濃いというあいにくの天候。
クラブのメンバーは暑い暑いと言いながら登っていたけど、上に行くと寒い寒いと言って上着を着込んで動いていました。
私はというと、山の上の方でもicebreakerの半袖とショートパンツ。
メンバーを数分待った時以外は、動いていて寒いと感じたことがほぼありませんでした。
もちろん、寒くなる前に着るのが山では重要ではあるけれど、まずは着用するものから考えることも重要。
メリノウールを使用しているicebreakerだと、吸湿量がとても多く内部に保水してくれて、表面に水分量が少ない状態を作ってくれる、かつ汗をかいても生地がはっ水してくれるので、着心地はサラサラ。
そして、汗をかいても汗冷えしにくく心地よく緩やかに乾燥していくため身体の熱を奪って急激に体温を下げるようなことはないので、今回のような天候にはもってこいのウエアです。
夏にウール!?と思われる方も多いはず。
フィールドの環境や気候によってウエアを選んでみる。
そこにメリノウールという選択肢を加えて夏こそウールを着てみてはいかがでしょうか?
-Profile
矢田夕子
ヤダ ユウコ
1984年生まれ。北海道出身。2002年松下通信工業株式会社入社(現パナソニック株式会社)女子陸上競技部所属。
怪我ばかりで走れなかった実業団での経験を生かそうと思い、2007年引退後すぐに神奈川衛生学園に進み、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師に。
2019年サロマ湖ウルトラマラソン(一般)準優勝。
2022年信州聖山天空トレイルマラソン 優勝。
2023年 FunTrailsRound秩父and奥武蔵100k 8位。東京・聖蹟桜ヶ丘にあるランナーのためのパーソナルプログラムジム「TREAT」を運営。