レジ袋の有料化にともない、マイバッグを持ち歩く人をよく目にするようになりました。環境にやさしい素材を利用したアイテムも数多くならんでいますが、サイズもさまざまでいくつも手にとってしまいがち。そんなときに1枚で自在に大きさを変えられて、目的ごとに使い分けられるのが風呂敷です。
THE NORTH FACEが企画したのは、GORE-TEXの残反を使用したマルチユースな特製風呂敷。もともとTHE NORTH FACEの定番アウター「Climb Light」ジャケットに用いられてきたこの素材は、トップクラスの防水耐久性、透湿性、防風性を備えるだけでなく、裏にはさらにマイクログリッドバッカーという素材を使用し、驚くほど軽量でしなやか。製造工程で生じる残反を再利用して、街なかでもアウトドアでも使える汎用性の高さで再注目されている風呂敷へと転用しました。
鮮やかなボタニカルをモチーフにしたイラストは人気上昇中のイラストレーター中村桃子さんによるもの。これから温かくなる季節、春も間近の季節にぴったりな使い方を教えてくれるのは、米ロサンゼルスを拠点に「The Art of Japanese Gift Wrapping」を主宰し、風呂敷文化を世界に発信するアーティスト、KUMIさん。毎日使えるエコバッグから、もうすぐシーズン到来のサーフボードホルダーまで、3つの応用法をわかりやすいイラストでご紹介。
初級編・シンプルバッグ
簡単で便利。買い物バッグはもちろん濡れた傘を入れることも
買い物カゴに平行になるように風呂敷を置き、カゴの中に押して敷く
カゴに中身を入れる
左側の2つの角を持ち上げ、端に近いところでしっかりと真結びし、持ち手をつくる
右側も同様に、しっかり真結びして持ち手をつくって完成!
中級編・バックパックカバー
雨ざらしのバックパックも水滴からしっかり守ってくれます
平行に風呂敷を敷き、バックパックを寝かせる
上の2つの角を、両肩紐の付け根の下にくぐらせる
開口の大きさが、肩紐の幅と同じくらいになるように真結びする
下の2つの角を引っ張り、風呂敷で底を包むようにしながら、肩紐の下側の付け根の内側を通して完成!
上級編・サーフボードホルダー
2枚つなげて幅の広いものを持つときにも活躍!
風呂敷の角が手前にくるように広げてから、三等分になるように、上下の角を順に内側に折り込む
再び三等分になるように内側に折り込み、帯状にする(*同じものをもう1枚つくる)
帯状になった2本の風呂敷の端を真結びでつなげる。
もう一方の端も真結びでつなげて、1本の輪にする(結び目の位置は、サーフボードの大きさに合わせて調整する)
輪の上にサーフボードを横たわらせる
輪の片方に腕を通し、肩にかけたら、反対側の輪をつかんで持ち上げて完成!
他にも水っぽい食材、フルーツ、野菜などの小分けインナーバッグや、汚れに強いヨガマット、急な雨のときのほっかむり(頭巾あるいはターバン)などの活用法も。アイデア次第でマルチに活躍するGORE-TEX風呂敷、この春のおともにしてみては。